ポケセンで二人きり



ポケモンセンターについて、僕もナマエちゃんもポケモン達を回復させた。


「お預かりしたポケモンはみんな元気になりましたよ。」
「ジョーイさん、ありがとうございます。それと今日一晩、2部屋借りたいんですけど。」
「了解いたし「いいえ!1部屋でお願いします!」
「しょ、承知いたしました。」


僕とナマエちゃんは同じ部屋に入り荷物を置いて、それぞれお風呂に向かった。
僕は2部屋借りようと行った。そしたら、ナマエちゃんが1部屋にして下さいと言い出した。何でと聞いたら、「今日は一人で居たくないの。」と言われた。それもそうだろう。ロケット団にあんな事されて、それはそれはきっと怖かっただろうし、辛かっただろうから。僕も辛かった。あの光景を見た時は壊れてしまうんじゃないかと思う位怒りが満ちた。ナマエちゃんに触れていい男は僕だけだ。ナマエちゃんは僕のものな訳じゃないのに、勝手な独占欲が芽生えていて。あんなに人に怒りを感じたのは初めてかもしれない。
それにしても今僕は、凄く動揺している。一人で居たくないなんて言われて同じ部屋に泊まる。僕は理性を保って居られるだろうか。あんな事が起きた後だ、僕が一番冷静になってなきゃいけないのに‥。いろいろ考えていたら、お風呂でのぼせていた。早く部屋に戻ろう。

部屋に戻るとナマエちゃんはすでに戻っていたみたいでベットで寝る体制に入っていた。部屋にベットがたったの一つ。ああ、僕はどこに寝ればいいんだ。床ですね、はい。床で寝ましょう。僕は床に座り、体を倒そうとする。


「ヒビキくん?」
「あっ!!何!?」
「そんなとこで寝るの?せっかくベットがあるんだよ?ここ来なよ。」


ナマエちゃんは、自分の隣をポンポンと叩いた。はあ、「ここ来なよ」ってそんなとこ当たり前の様に言うなよ。僕、男として見られてないのかよ。幼なじみは辛いな。でも幼なじみじゃなきゃナマエちゃんの隣では寝れないのか。うーん、複雑。
一瞬戸惑ったが断る理由も見つからないので、仕方なく僕はナマエちゃんの隣に入った。


「ヒビキくん、今日は本当にありがとね。ヒビキくんは私がピンチの時いつも飛んで来てくれる。ほんと、凄いよヒビキくんは。」
「どういたしまして。ははっ、まぁな。」


愛のパワーだ。そんな事思ったけどもちろん言わないでおく。


「ボーイフレンドのふりもしてくれたし、ヒビキくんって結構演技派?」
「えぇっ!?まあ、そうゆう事にしとくよ‥。」
「それに、あんな怒ってるヒビキくん初めて見たかも。」
「‥まあ、ナマエちゃんがあんな目にあってたんだ、そりゃ怒るよ。」
「‥っ!‥‥‥‥そうだね、あの時ヒビキくんが来てくれなかったら、私‥‥。」


何だかさっきまで落ち着いていたナマエちゃんの様子が一変する。ああ、思い出させてしまったのか。


「ごめん。もういいよ、ナマエちゃん。何も言わないで。」
「‥ありがとう、ごめんね?私、あんな事さっさと忘れちゃえばいいのに、また思い出しちゃった。せっかくヒビキくんが隣に居てくれてるのに‥。もう寝るね!おやすみなさい。」


ナマエちゃんは僕に背を向けた。その背中は小刻みに震えている。僕はその背中を抱きしめた。体が勝手に動いたんだ。


「ヒビキくん‥。」
「ん?」
「しばらく、こうしてて‥?」
「‥うん。」


しばらくすると、ナマエちゃんが寝息を立て始めた。さっきは理性が保つかなんか心配してたけど、こうしてるだけで十分だ。あんな事、僕が絶対忘れさせる。
僕はナマエちゃんの温もりをすぐ傍で感じながら、幸せな夢に落ちていった。








次の日、私は気持ち良く寝れたのかとても目覚めが良かった。布団から出ようとするとヒビキくんの手が着いてきて、ヒビキくんもつられて起きてしまったみたい。私達は二人して顔を赤らめた。
支度を済ませポケセンを出るとヒビキくんは先に旅だっていった。私はガンテツさんと家に伺う約束をしてたので、ガンテツさん家に向かう。

到着。


「ガンテツさーん!ナマエです!」
「おお来たか!昨日はよくやったな、ナマエ。昨日も言ったようにロケット団は3年前レッドという少年が解散させたんだが‥。なんがか悪い予感がするのう。」
「へぇー、レッドさんって方が。ですよね‥。」
「ま、とにかくわいはお前さんが気に入った!喜んでボールを作らせてもらうわい!」
「え?ありがとうございます!!」


ガンテツさんはガンテツさんにぼんぐりを預けた。ポケギアの番号も交換して、ガンテツさん家を出る。
よし!今日はジム戦頑張るぞ!



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