キキョウ→ヒワダ
32ばんどうろ突入。
そして、そろそろ新しい仲間が欲しいと思ってたところ早速メリープを捕まえた。
「メリープ！私はナマエ。チャンピオンを目指してるの。一緒についてきてくれる？」
『メーッ！』
メリープは笑顔で頷いてくれた。なんだか癒される笑顔だ。私はメリープをぎゅーっと抱きしめた。小さい頃ママがメリープの毛のセーターをプレゼントしてくれて、大のお気に入りだったのを思い出す。
それにしてもメリープ、電気タイプなのにまだ電気技を覚えてないのか。
「メリープ！早速草むらで特訓よ！」
『メェ！』
夢中で特訓してようやくメリープはでんきショックを覚えた。
「メリープ凄いよ！お疲れ様！疲れたでしょう、ボールでゆっくり休んでね。」
『メー！』
さぁ、先頭に誰を出そうか。ん？この先には釣り人が沢山居るみたい。って事はきっと水ポケモンの使い手！
「やっと相応しい出番が来たよ！チコリータ！」
『チコリ！』
チコリータも喜んでるみたい。今まで相性が全部悪くて辛かっただろうからね。
「よし！ガンガンいっちゃってー！」
『チコー！』
チコリータの活躍で楽々連勝。お、いいとこにポケセン発見！ポケモンの前にやけにこっちを見てくる怪しい人も発見！
「お嬢ちゃん！今なら柔らかくて美味しいシッポなんと１００万円だよ！買うかい？」
お、美味しいシッポ！？やっぱり怪しい人だ！シッポって、食べるの？嘘でしょ！しかも、１００万円何て持ってる訳ないわ！
「い、いいえ。結構です！」
「何！？買わないならとっとのあっちいったー！」
「すみませんでしたぁあ！」
ダッシュでポケセンに逃げ込む。何だ今の人、怪しすぎるし、恐すぎる！
みんなを回復させてつながりの洞窟へ。洞窟に出てくる野生ポケモンは岩タイプや地面タイプが多い。チコたん、波に乗って来てるね！洞窟内でもやっぱりチコリータは大活躍。なんとか洞窟を抜けた。疲れた。
少し歩くと町らしきものが見えて来た。やっとヒワダタウンかぁ。私は嬉しさのあまり自然と駆け足になっていた。休憩、休憩！
「ちょっと待った！洞窟を抜けてもワシは元気いっぱいだぞ！勝負だ、勝負！！」
山男に捕まりました。早く休憩したいのに！
「チコリータ、もう一息よ！」
『チコッ！』
ワンリキー戦闘不能。するとチコリータの体が光り出した。これって、もしかして‥！？
『ベイー！』
「チコリータ！ベイリーフに進化したのね！可愛いよ、これからもよろしくね！」
『ベイベイー！』
ああ、何て感動的な瞬間だったんだろう。山男のツトムさん、勝負を申しこんでくれてありがとうございました。よし！今度こそポケセンで休憩するぞ！私は駆け足、いや全速力で走り出した。
「俺たちは‥ロケット団様だ！」
図太い声が響き渡り私は急ブレーキをする。どうやら黒い衣装を来た男性とおじさんが言い合いをしてるみたい。って、今ロケット団って言ったよね！？確かキキョウシティのポケセンに居たジェントルマンがロケット団は解散したって‥。
「まさか、ろ、ロケット団は開催したはずだ。」
「冗談言うな。解散なんかしていない！いや、一度は解散したんだけどさぁ。サカキ様の野望を達成する為にまた復活したんだよね‥ってそんな事はどーでもいい！ツベコベいわず消え失せろ！」
どんッ！
「わぁあぁ！逃げろー！」
ロケット団らしき人はおじさんを突き飛ばすと井戸の入口を塞ぐように立った。え、絶対何かあるよね‥あそこ。しばらく唖然としていると、ロケット団の男性と目が合ってしまった。
「はーい、何でもないですよー！中は危ないですからね、町の人がうっかり入ってしまわないようにこいして見張って居るのです。」
いや、確実に嘘だろ。てゆかさっきの会話聞いてた事バレてないのね、良かった。バレてたら私今頃どうなってたんだろう。想像するだけで身震いしてしまった。普通なら「違うだろ!」とか言ってこの井戸の中に入っていくだろう。私には無理だ。絶対無理！怖い！すみません！
「く〜、俺っていい人？」
「あ、はは、はははは！お疲れ様です！」
私は猛ダッシュで町中へ駆ける。私はポケセンに用があるのよ。トレーナーとしてね、自分のポケモンを回復させるという使命があるのよ。
そのままダッシュでポケモンセンター到着。チコリータ達を回復させて、部屋を借りた。お風呂に入ってベッドにダイブする。はあ、今日も疲れた。明日のジム戦に備えてゆっくり眠ろう。十分疲れているからすぐ眠れるはず。だがしかし、先程のロケット団とのやり取りがどうしても頭から離れなくてなかなか眠れなかった。
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