始まりは銀色 1
目が覚めたら、見知らぬ土地にいました。
・・・じゃなくて。
え?本当にここどこ!?
僕、家でゲームやろうとしてたはず
うん、そうだよ。ポケモンの新作。
中々売ってなくて、昨日やっと手に入れたのに。
それなのになんで森にいるの・・・!!
「あー、もうなんなのこれー・・・」
ここどこかわかんないし
新作出来てないし
寒いし
・・・あれ?
寒い?
今春だし、こんな冬みたいに寒いなんてことはないはず。
・・・何で?
「どーしたんだ?」
「ひゃう!?」
人?
てか誰か居るの?
「え・・・女の子・・・?そこで何やってんだ?」
「あ、すいません!
・・・あの、ここどこですか?」
何やってたかっていわれても、何もしてません。
なんて言えないし・・・いったらいったで気まずくなりそうだし。
こーゆーときは誤魔化せって誰かが言ってた!
「は?アンタ迷ったの?」
「んー・・・知らない場所ですから・・・」
「知らない場所?」
「少なくとも、僕の家の近くじゃないです」
「ふーん・・・」
prev /
next