長編、企画 | ナノ

プロローグ


4月1日。桜咲く春。

学校は春休みだが、私たちは部活のために登校していた。
ついでに入ってくるであろう新入部員のために部室を片付けていると、空きロッカーからコロリと転がってきたのは一組のトランプ。
思わず友人たちと目を合わせて、ニヤリと笑う。

こういう時って…やっちゃうよね。
掃除とか勉強とか、そういうのの合間って。

そうして始まった、女友達とのカードゲーム。
女子としては見せられないくらいに盛り上がったゲームの結果、私の敗北が決定。

そしてゲームには罰ゲームがつきもので。

エイプリルフールにちなんで、罰ゲームのテーマは"ウソをつく"。
そのテーマで友人たちが悪ノリして書いたくじを恐る恐るひき、そっと紙を開く。

そこに書かれていたのは、なんと―…

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