be enchanted by you(4/5)


「眞鳥…さん……」

「そんな顔で見ないでください。欲しくて堪らなくなります……」


息を整える暇もなく、眞鳥さんにキスされる。

苦しくて、必死に眞鳥さんの肩を叩いて酸素を乞う。

唇が離れた瞬間、肩で息をするハメになってしまった。


「鼻で息すれば問題ないですよ?」


そう眞鳥さんは言うけど、


「……まだ恥ずかしくて無理です。」




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好きで、好きで、たまらなくて。

もう何回眞鳥さんのことを呼んだだろうか。


「はぁ…んん…眞鳥さんっ…あぁっ……!」

「明日叶…好きですよ…ッ……」


中にいる眞鳥さんが熱くて、目を閉じても眞鳥さんが浮かんできて。

好きで、大好きで。


「はぁ…っ…眞鳥さん…俺もうっ……!」

「えぇ、わかってます。一緒に、ね……?」


俺の片足が眞鳥さんの肩に掛けられ、より一層繋がりが深くなる。

それに伴い、眞鳥さんの動きも激しくなって。

振り落とされないように、必死に眞鳥さんの肩に腕を回す。


「はぁっ…もう…イくっ……!」


目を閉じようとすると、


「明日叶…俺の方、見て…て下さい……」


眞鳥さんの言葉には、魔力がある。

逆らうことなんて出来なくて――…。


眞鳥さんを見ながら果てると、俺の中がじんわりと温かくなった。




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