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針谷幸之進の調教。(2/7)
「……ちげぇよ。また間違えやがって…。」
「………ッ…!」
また、針谷にキスされる。
もう、これで何回目だろうか……?
「佐伯…お前さ…まさかキスされたくてワザと間違えてる?」
「そんなわけないだろ!?」
「そうか……?そのワリにはお前、キスする度にすげぇエロい顔してるけど?」
「……………!」
瑛自身、自分の身体がおかしいのは良く分かっていた。
針谷に甘いキスをされる度に、身体が何かを期待している。
触って欲しい。
めちゃくちゃにして欲しい――…。
身体が変に疼く。
若王子のせいだ。
全部。
若王子が必要以上に自分に触るから――…。
「………ッ…!」
「佐伯……もしかして、お前……。」
そう言って、針谷は瑛の下に手を伸ばす。
「……勃ってんじゃん。」
「……ッ!……ウルサイ。」
「可愛いぜ、佐伯…。」
そして、瑛の耳たぶを針谷は甘噛みする。
「……っあ…!」
「へぇ…敏感じゃん。お前……。」
何でこんなことになってしまったんだろう?
ただ、自分はギターを針谷に見てもらっていただけ。
ただ、それだけだったのに……
どうして……?
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