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ミアリが言うように、今日の夜空はよく晴れていた。
蒼白い炎のように、夜を灯している。

「……私は愛しすぎたのよ、この世界を。………あなたは、そうならないで」

この世界を愛して、時に憎んで。
壊したいと願ったり、愛しいと祈ったり。
均整のとれた愛情こそ、この世界に相応しい。

少女はそれだけを言って、口を閉ざした。

だから、リューナートも。
真冬のように白い神父服の裾を翻す。
次いで揺れる金の髪は、流星のように美しかった。

業であるのならば、背負おう。
肩が重くなれば、きっとまた支える手も伸びてくるだろう。

かつてのように。
兄が重すぎた荷を下ろしたいと、自分に寄りかかってきたように、己のそうできるものは、すでにあるのだ。

目の前の少女ですら、…きっと重い腰をあげるだろう。

そう思うと、静かに沸き起こるくすぐったいような心地に至る。
リューナート自身が驚くほどに。


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