クロワ「――シェーナさん、今の方はシェーナさんのお姉さんよね?」

シェーナ「はい」

クロワ「医術に長けてらっしゃるとお聞きしたわ。素敵な方ね」

シェーナ「姉さんも同じことを言っていましたよ? 薬草知識も医術にも通じているクロワさんに色々教わりたいって」

クロワ「まあ」

アズロ「……僕も……で…す……。あ…お菓子も配り終わりまし…た…」

シェーナ「アズロ。お疲れー」

クロワ「あなた…大丈夫? 顔面蒼白になっているわよ?」

アズロ「だ…大丈夫…です。背後から迫る恐怖のオーラが怖かっただけです………ルーアンさんの。シェーナちゃんに迷惑かけたら許さないわよ〜…って思念がビリビリ伝わってきましてね……。………ん?」

リュック「どうした? 俺に用かい? アズロさん」

アズロ「……いえ…。…あ!」

マルタン「…?」

アズロ「そうでしたそうでした。向こうでも時間を借りてお伝えさせて頂いたのですが…こちらでもお伝えさせて頂きますね。じゃあ…僕からいいかな、シェーナさん?」

シェーナ「ええ」

アズロ「…僕らは、僕らなりの僕らであることができるように、精進します。…日々様々な深みを歩まれているあなた方に顔向けできるように。遠い空に、あなた方の背や足跡を想いながら」

シェーナ「あなた方の旅路への祈りと、感謝をこめて…」



アズロ&シェーナ「一周年のお祝いを!」








―FIN―


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