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アズロ「こんにちは。これより『一周年おめでとうございますうわああ素敵です今後も抜き足差し足忍び足でこっそり応援しております座談会』を始めさせて頂きます。それでは皆様、応援しております!」
シェーナ「アズロ。始めた途端に逃げるのもどうかと思うわよ。どうせなら少ししてから逃げなさいよ。どちらにせよ止めるけど」
アズロ「へーい…。…いやさ、こう…素晴らしい面々を前にして、普通に振舞えるほど肝はすわってないんだよね。考えてもみようよシェーナさん、今僕らの目の前に座っている美麗極まりない方々を。此方の方々と僕とでは常緑高木とミドリムシだよー」
シェーナ「曖昧な喩えをするな阿呆。でも…確かに素敵な方々ばかりよね。本人たちを前にしてそういう話をしてるあたり、アズロも緊張してないと思うけどね」
アズロ「緊張してなくても身が縮むんだよー。眩いよー」
シェーナ「表情はいつもの腑抜け状態と変わらないけどね」
アズロ「……ぐすん」
カパエル「…大丈夫? えっと…えっと……シェーナさんは覚えたんだけど…ええと…ええと……さっき聞いたのに……ええと…誰だっけ。 あ! 思い出した! アホズロさんだ!」
アズロ「……ありがとうカパエル君……大丈夫です、アズロです」
シェーナ「(これは純粋ゆえにヒットしたな…)」
ミカエル「………」
シェーナ「何ですか、ミカエルさん。こちらをさっきからじーっと見て。どうせ胸が無いなーとでも思ってるんでしょう? 顎より下を眺めてましたものね?」
ミカエル「そっ…」
シェーナ「後ろでガーラさんがとても嬉しそうに笑みを浮かべていましたよ。貴方がこちらを眺めていたのも見ていたようですね。頑張って下さいね」
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