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- ナノ -
03
「キッシュ!先生に何をしたの!?」



「何って、ちょっと気を失わせただけだよ…命に別状は無いから安心して♪それよりさ、今日は煩い君の仲間がいないんだからさ、楽しもうよ」



キッシュは素早く楓の後ろに回り込むと、楓に抱きついた



「…きゃあ!ちょっと、離してよ!」



「あはは♪焦ってる楓も可愛いね」



楓は男の人に抱きしめられたりという経験が無いので(彼氏いない歴15年)、顔が真っ赤だ



キッシュはそんな楓の反応が気に入ったのか、妖しい笑みを浮かべた



「ちょ、ちょっとキッシュ!」



キッシュは楓の身体をベッドに押し倒すと至極楽しそうな笑みを浮かべる



「このまま、君をぼくのものにしちゃいたいなーなんて」



「ふ、ぶさけないで!」



楓はキッシュを押し退けようとするが、ミュウミュウに変身しなければキッシュに勝てるはずがない…




「なーんてね♪」



キッシュはアハと笑うと楓から退けた



「ぼくはこんな酷いことはしないよ〜ちょっと、おふざけがすぎちゃったかな?」



楓はふざけてたのかと、フゥと安心した



(はー、びっくりした…)



しかし、安心したのもつかの間だった



「とりあえず…」



「えっ?」



キッシュは楓の腕を掴むと自分のほうに引き寄せた



「!」



キッシュの顔が近くなり、楓は大きく目を見開いた



「ごちそうさま♪」



「なっ!?」



キッシュは楓から距離をとり、とても満足気な顔をしている



「今日は楽しかったよ、楓!また遊ぼうね!」



「ななななな……」



キッシュはウインクをすると、一瞬にしてその場から消えてしまった



「あたしのファーストキスかえせええ!!!」



楓の虚しい叫びが保健室に響くのであった



END
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