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  20


(秀麗が教えるのから教わる側になるのは久しぶりですね…)

3人の勉強会の様子をみながらふと秀麗を見ると楽しそうに絳攸の話を聞く秀麗に秀華は嬉しく感じた

聞いている彼女にも充分為になる話だ

(そろそろ今日のお勉強も終わりそうですじ、休憩の準備をしてきましょうか)

音をたてないようにそっと部屋から退室しようとすると側で護衛をしていた楸瑛がこちらに気付き声をかけてきた

「 秀華殿、どちらへ?」

「藍将軍…!もう少しで勉強会終わりそうでしたので、お茶の準備をしようと思いまして。きっと、3人とも疲れでしょうから。」

「それなら、私も手伝うよ」

まさかの将軍職についている彼からそのような申し出があると思わなかった秀華は戸惑った

「いえ、藍将軍にそのようなことは…」

「いいから、いいから。それにほら、あそこに星宿様と静蘭の姿もあるだろ。この分の人数を一人で持ってくるのは大変だろう?」

秀華は少し渋ったが、

「それでは、お言葉に甘えてお願い致します。」

その言葉に楸瑛は満足そうに頷いた

「秀華殿は、先程の3人の様子を見てなにか気づいたことはあるかい?」

「気づいたことですか?」

秀華はう〜んと首傾げた

「そうですね…、主上は呑み込みが早いなと感じました。」

その返答に楸瑛はどうしてそう思うのか聞き返した


「お話の内容はそんなに難しくはありませんでしたが、絳攸様の問にたんたんと答えてましたから…」


楸瑛は目の付け所はいいなと感じていた

「そうだね。主上はなかなかに見込みがありそうた。」

楸瑛はフッと一人笑みを浮かべ、その様子を秀華は不思議に見ていた



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