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「兄上ー!!兄上ー!!」
「どうしたんだ劉輝?そんなに、はしゃいで」
「聞いて下さい兄上!!はじめての、友達ができました!!」
「友達?」
「はい!兄上に紹介します!!友達の星宿です!!」
「星宿……?」
「は、はじめてまして!私は紅南国の…」
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「今のは…夢、か」
星宿は身体を起こし、部屋の隙間から入ってくる朝日に目を少し細めた
「清苑殿が、生きていれば…今頃は…っと!何を考えているんだ、私は…」
星宿は遙か昔に流罪になった清苑公子がいればと思ったが、すぐに考えを改めハッとした
「まさか、劉輝は清苑殿の帰りを…」
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