06
「秀麗、父様」
「あっ、秀華!もう、朝来ないから心配したのよ?どこいってたの??」
「ごめんなさい、ちょっと霄太子に呼ばれてて。」
府庫に行くと秀麗は邵とお茶をしていた
しかし、龍の宮に忍び込もうとしたとは言えず嘘をついてしまった
「霄太子に?どうかしたの?」
「いえ、ただ調子はどうかしら?って話だったわ。そんなことより秀麗、主上の手掛かりはつかめたの?」
「全然ダメね、昼間はふらふらしててどこにいるか分からないもの…秀華のほうは?」
「私も、全然…」
二人ははぁと大きなため息をついた
「二人とも、まだ後宮にきて二日目なんだしそんな気に病むことじゃないよ。きっと、そのうち会えるさ」
「「だといいけど」」
二人は一抹の不安を覚えた
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