☆月∀＊日○曜日


今日は薬研と主と一緒に「こみけ」と言うところに行った。こみけは書物を取り扱う出店みたいなものらしい。聞いてもよくわかんなかったけど。


まず朝4時にたたき起こされこの時点でジシイに行かせればいいと思った変な鉄の塊の中に入ってしばらく揺れていた。なんか音でっかいし物凄い揺れるの、でもそのかわり馬より早く移動できるらしい。鉄の塊すげえ。


二時間揺られて目的地に到着した。するとどうだ、戦よりも人がたくさんいるではないか！　主に言わせれば今回はまだ序の口らしい。薬研も超おどろいていた。


そっからさらに2、3時間寒空の中突っ立たされて死ぬかと思った。


ようやく中に入ると、俺と主、薬研とバラバラになって書物を買いにいくことに。薬研は「任せてくれや大将」と言ってさっさと行ってしまった。

つーか、マジで人多かった。動きにくい。そして暑かった。今冬なのにむちゃくちゃ暑い、戦場ですらここまではなかったぞ。


うっかり人混みに流されて主と離れてしまいそうになったら、主が「大丈夫？」と手を握ってくれた。俺は「ありがとう」と言おうとしたが、主の手がぐっしょりすぎて。手汗ヤバくて。もうそれどころじゃなかった。

「はぐれるとあれだから手繋いどこっか」とか言われて、普段だったらトキメキのひとつやふたつするんだろうが手汗ヤバい。あと「加洲と手を繋いでるうひひ」とか聞こえて恐怖しかなかった。


それにしても、どんな書物を売ってるんだろう？　俺は動きながら机に出されてる書物を見た。どれも、まるで今から飛び出しそうなきれいな絵で着飾ってあった。春画っぽかったけど。


そのとき、ふと俺と安定が映ってる本を見つけた。なんか安定が俺を後ろから抱きしめてそれに俺が赤面してんの。正直、超気持ち悪い。だれが買うんだよこんなのとか思ってたら主が買ってた。何やってんのアンタ。いや、やめてくれよマジで。


しかも、買ったの一冊だけじゃなかった。紙袋にみっちり俺と安定の春画(時々堀川とか鯰尾とかの本もあったけど)大人買い。その金俺の美容費に分けてくれよ。


またさらに紙袋1こ分買って、紙袋1こみっちり買ってた薬研と合流し帰宅した。薬研のやつも種類は違ったけど男同士いちゃいちゃしてるものみたいだった。


いろいろ言いたいことはあるけどとりあえず疲れた。あの本全部燃やしてもいいかな？