ナマモノ | ナノ



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合流地点の街に着いた。
で、運もいいことに、すぐに合流できた。
だが、既に日が落ちてしまっている。
結果としてホテルに泊まることになった。

血を吐くかもしれないので、1人部屋で

とりあえず、未だ孵化していない、私の体内のプラーガだが…。
正直、いつ孵化しても可笑しくないと思っている。
打たれた時間はわかっていないが、T−ウイルスではないから、抗体がある訳でもない。
ゲーム内では結構な早さで吐血していたように思う。

「部屋って、どうなってるの?」
「ツインが1つ、ダブルが1つ、シングルが2つよ。」

少し考える。
守ってもらう必要があるクレアはツイン、もしくはダブル。
でも、ダブルで女の子一緒に寝られるのは、日本人だけだろうか?
なんて悩みつつも、まあ、結果、ジルとクレアがツインでいいのかな。
それから、ダブルはもう、アリストテレスコンビでいいでしょ。
…と、言う訳で。

「なら、シングル頂戴。」
「珍しいわね?」

驚いたジルの顔に苦笑する。

「クレアは誰か守ってくれる人と一緒にいた方がいいでしょう?」
「それはそうね、私と同室でもいいかしら?」
「え、あ、うん。」
「で、そこはツインの方がいいでしょ、そしたらダブルはあの二人。」

違う?と首を傾げると、ぱちぱちと瞬いたジル。
その、だからこそ、あなたはダブルじゃないの?みたいな目は正直やめて欲しい。
レオンとはそう言う関係ではないし、アリスと隣にいて眠れる程、アリスに心許してはない。

「ヒサメは、戦闘員じゃないでしょ、本来は。」
「…まあ、それはそうだけど、それはアリスもじゃない?」
「いえ、彼女はハイブの入り口警備だもの、戦えるはずよ。」

…あれ、何で言いくるめられそうになってるんだろう。
苦笑して、他人がいると寝られないって知ってるでしょ?と告げる。
あら、昨日は寝たじゃない、て。
アレは就寝じゃない、気絶だ、なんて、そんなこと言いたくないのだよ。

「…わかった、どっちでもいいよ。」
「はい、ダブル。」

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