07
そうか、と1つ頷いて、エイダを見つめるレオン。
…そういや、此処は公式カップルだったっけ?
ってことは、カルロスと名乗ったあの人とアリスもくっつくのか…。
えーっと、ジルとクレアはどうなんだろうなぁ。
アンジェラとシェリーの世話か…え、なにそれ、私ぼっちじゃん。
言わせて頂くと、私ぼっちは大嫌いです
DE357を手に取り、そこに50口径をしまい、右手に持ち直す。
ブラックホークにしようか、と悩ませてから、セキュリティシックスを左手に持った。
ふう、と小さくため息を吐いてから、持ったDE357を構える。
「お客さんが来たようだ…先に行け。」
足音がかなりデカい。
となると、ガタイがデカい、タイラントか?なんて思いながら、早く、と全員を急かした。
戸惑いをみせ、困ったようにするメンバーにため息を吐いて、アリスの足元にセキュリティシックスで威嚇。
「聞こえないのか?」
眉を寄せて、くい、と首を動かす。
アリスが、必ず、と告げてから、走り出した。
他のメンバーもついて行くようにそちらを向く。
不安そうなシェリーと目が合った。
がさごそ、とポケットを探ると、気に入っているジッポが見つかる。
それを手渡した。
「シェリー、私の大切なもの、預かっててもらえる?」
「…うん!」
頷いた彼女はジッポを持って、ジルに手を引かれるように先へ進む。
それを見送ると、隣にレオンが立っていた。
ん?と首を傾げると、おまじないだ、と言ってでこちゅーしてくる。
…外人はフランクですこと、と思いながら、ありがと、と返して、早く行った方がいい、とだけ伝えた。
ああ、と頷いた彼に、一度だけ笑う。
目を見開いたレオンは私の腕を引き、ぎゅうと抱きしめてから走っていった。
思わず、ぽかんとしかけたが、それどころではない。
既に半泣き状態で怖すぎるが、足音が聞こえてくる方に体を向けた。
『ちょ、無理じゃね?』
思わず呟いた私の前には、想像通りの、大きな姿。
多分、映画のネメシス計画って、やつじゃないかしら?と考えて同時に気がついた。
…これ、私死んだ?
泣きそうになるのをこらえ、下唇を噛んでから、DE357で狙いを定めた。