正義 | ナノ



007
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「何か食べたいものあるー?」
「特にない」
「そっかー、じゃぁ、おいしい生パスタ屋さんがあるから、行きたいんだけど…いーい?」
「かまわない」

おいしいパスタでした。
ちなみに私今、社会人ニ年目の24歳なんです。
一輝君は高校3年生の17歳(私が予定通り帰ってこられれば、18歳のお誕生日が祝えると思います)。
6歳差なのにも関わらず、お店で、同い年カップルに間違われるってどういうことですか。
確かに一輝君は大人っぽいけど。
でも、でも…!と言っていたら、一輝君に苦笑されました。
彼は予想外に表情が変わります、ちょっと大人っぽい表情とかされると焦らなくもなかったりしますとも。
ちなみに否定はしてないです。
だって、カップル割引とかしてもらっちゃったから。
ズルいという勿れ、お店の人が「彼氏さん?かっこいいわね!」とか言うものだから、一輝君が笑いながら全額お支払いしてくれたんだ…!
いやいや、高校生に奢らせる社会人って、と思いながらも、その場ではありがとう!と笑って外に出ました。
一輝君は頑固でお金を受け取ってくれず、仕方ないのでお誕生日のときにめちゃくちゃお祝いしてやろうと思います。
そして恥ずかしがれば良いよ!!

その後は城戸邸に帰って、出発の準備をして、それからもう一度星の子に顔を出した。
まだ小学校に行けない年齢のお子様達と遊んでいれば、小学校から帰って来たお子様達が帰って来て、もみくちゃにされる。
未だに一緒にいてくれる一輝君が苦笑しながら助けてくれました。
そして、中高生が帰ってくると、皆それぞれがわいのわいのと今日までのことを話してくれる。
ちなみに私に一番懐いてくれているのは高校生の代で、私が初めて此処に来たときに会った星矢君なんかは家族のように親しんでくれている。

そんな星矢君と星矢君を通じて仲良くなって、懐いてくれた他の4人が私の周りを囲んだ。
そこで、もしかしたら、会うかもしれない、氷河君のクールな師匠の話とか、紫龍君の優しいお師匠様のお話とかいろいろ聞いた。
後は、白髪男には気をつけろとか、甘い言葉には耳を貸すなとか、なんか、よくわからない助言が…。
正確には、わかりたくない、だけれども。
とりあえず、聞いていないと怖いので、ある程度聞いてから、夕飯を作っている美穂ちゃんを手伝いにいった。
じゃないと放してもらえなそうだったからね…あはは。

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