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切ない空


切ない空

セフィロスへ
お元気ですか、話に聞く貴方の活躍に無理をしていないか心配です。
私のことを、覚えていたくない、と思っているかも、と思ったんだけれど、私の
わがままで、お手紙を書かせてもらいました。
セフィロスと過ごすことができたあの一年間は、私にとって、宝物です。
毎日が楽しくて、幸せで、私は今まであんな日々を送ったのは初めてでした。
セフィロスのおかげです、ありがとう。
いつも一生懸命なセフィロスのことなので、ちゃんと休息をとっているかと心配
になりますが、同時に、貴方の活躍を聞くことができてとても幸せでした。
気づけば、自分の命以外の何も持っていなかった私が、心から守りたいと、そう
思ったのがセフィロスです。
きれいな銀色の髪が目の前で揺れているのが幸せだったし、今でも、絹のような
手触りが思い出せます。
それから、あなたの宝石のような目も大好きです。
似た色を持っている人はいても、私が一番好きなのはセフィロスの色です。
自分に自信を持って、セフィロスは、だれよりも素敵だから。
たくさんの思い出をありがとう。
今でも、セフィロスの笑顔が目に浮かびます。
笑えるのは、とても素敵なことだから、これからも笑顔を忘れないで。
きっと、セフィロスのこれからにはたくさんの人が関わってくると思います。
それこそ、まるで、世界中の人と知り合うんじゃないかってくらい。
だけど、そこにはきっと、セフィロスに敵意を持つ人もいると思います。
逆に、セフィロスが嫌悪したくなる人も。
でも、その分セフィロスのことを好意的に見てくれる人はいるし、セフィロスが
一緒にいたいと思える人も多くなります。
だから、人と関わることを恐れないでね。
それから、どうか、愛する人を見つけて、幸せになってください。
何者にも、セフィロスの幸せを壊す権利なんてないんだから。
もし、苦しいようなら、どうか、私のことも忘れて下さい。
私はいつでも、どこにいようと、どうなっていても、セフィロスの幸せを祈って
います。
                             氷雨より
P.S.
何があろうと、私はセフィロスの味方です。
かなうなら、大きくなったセフィロスを見たかったと、思います。
いつか、セフィロスの望むままの幸せが訪れますように。
 
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