「おーうじ♪」


「何、カイル?」


「スキって10回言ってみて下さい。」


「は?何で?」


「いいから、お願いしますよ〜。」


「チッ……スキスキスキスキスキスキスキスキスキスキ。……で?」


「(怖い…!) お、俺が今してほしいことは何でしょう?」


「三節棍でどつきまわすとか?(ニッコリ)」


「すいませんごめんなさいお手数お掛けして申し訳ありませんでした。」


「うん、そうだね。」





 ***





「ねぇ、カイル?」


「? 何ですかー、王子?」


「ドSって、10回言ってみて?」


「……え?」


「早く。」


「ド、ドSドSドSドSドSドSドSドSドSドS」


「鞭で打たれて悦べるのは?」


「(間違えたら殺られる…!) …………お、」


「うん?」


「俺です……。」


「良く出来ました。」



そう言って王子は、俺の胸ぐらを掴み上げて、ご褒美のキスをくれました。








10回言って。





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