04 海賊専門の泥棒


海上に浮かぶ小船には3人組が乗っていた。

ルフィ「あー。腹減ったー。」

ゾロ「・・・・・・だいたい。お前が航海術もってねぇってのは、おかしいんじゃねぇか?」

ルフィ「おかしくねぇよ。漂流してたんだもん、おれは!」

ルフィとゾロがそんな会話をする中、ユキナは横になりスヤスヤと眠っていた。

ルフィ「お前こそ、海をさすらう賞金かせぎじゃなかったのかよ。」

ゾロ「おれはそもそも賞金稼ぎだと名乗った覚えはねぇ。ある男を探しにとりあえず海へ出たら、自分の村へも帰れなくなっちまったんだ。仕方ねぇからその辺の海賊船を狙って、生活費を稼いでた・・・。それだけだ。」

ルフィ「何だ。お前、迷子か。」

ゾロ「Σその言い方はよせ!!
まったく・・・!航海もできねぇなんて、海賊が聞いて呆れるぜ!これじゃ、偉大なる航海グランドライン≠燒レ指し様がねぇ。早ぇとこ航海士≠仲間に入れるべきだな。ユキも疲れて寝てることだし。(偉大なる航海グランドライン≠逆走してきたんだ。結構疲れてるんだな・・・)」

ゾロは、横で寝ているユキナを見ながらそんなことを考えていた。

ルフィ「あと、コック≠ニさ。音楽家≠ニさぁ・・・。」

ゾロ「Σんなモンあとでいいんだよ!!」

そんな中、ルフィとゾロの2人の腹の音が響き、腹減ったとそう言い、寝転がった。その目に空を飛んでいる大きな鳥が映り、ルフィはわりとでかいなと呟いている。そして、何かを思いついたようで飛んでいる鳥を食べようと言って勢いよく起き上がった。そんなルフィの言動にゾロは疑問に思い、どうやって?っと尋ねる。

ルフィ「おれが捕まえてくる!まかせろ!!ゴムゴムの・・・」

そう言いルフィは、両腕を思いきりのばしていく。

ルフィ「ロケット!!!」

バシュン!

そして、ルフィは飛んでいる鳥へと一気に飛んでいった。それを見たゾロはなるほどねと感心したようにルフィを見上げている。

パクっ。

ルフィ「Σはっ!」

ゾロ「は!?;;」

しかし、ルフィはその鳥に自分の頭をくわえられ、身動きが取れなくなってしまった。

ルフィ「ΣΣぎゃ――っ。助けて――っ。」

ゾロ「Σあほ――――っ!!!」

そのままその鳥は遠くへ飛んで行ってしまった。そんなルフィの姿を見て何やってんだと怒鳴りながらもゾロは船をしっかり漕いで追いかけている。

「お―――い。止まってくれぇ!!そこの船、止まれぇ!!」

暫く進めているとゾロが漕いでいく方向に助けを求める溺れた3人組が現れた。そんな彼らを助ける義理もそんな時間もないゾロは勝手に乗り込むように言い、気にすることなくそのまま進めていく。彼らはうお、どわあ等と奇声を上げながら無事、船に乗る事が出来たようだ。そんな彼らを見てゾロは良く乗り込めたなと感心していた。息を整えながらもひき殺す気か、なんて乱暴な奴だ等と言う3人組。

「おい。船を止めろ。おれ達ぁ、あの海賊道化のバキー@lの一味のモンだ。」

ゾロ「あぁ!?」

船を奪おうとゾロにそう言いが、睨みをきかせられ、3人は簡単に負けてしまった。

『・・・何の騒ぎだ?』

ゾロ「お。ユキ、起きたのか。」

そんな騒ぎで起きたユキナは眉を潜め、ゾロから寝ている時に何が起きたのか聴いた。


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