04 海賊専門の泥棒
丁度その頃、像を船頭にした巨大な海賊船を港に留めたある町では、3人の男に1人の女が追いかけられていた。
「待て。貴様ぁ〜〜〜っ!!」
「泥棒女ぁ。海図を返せぇーっ!!!」
?「ハッ。ハッ。やっと手に入れた!
偉大なる航路≠フ海図!!」
「クソッ!!早く取り戻さねぇとおれ逹の命も危ねぇぜ!!」
「船長の砲弾で死ぬのもゴメンだしな!」
そんな中、鳥に頭を食われたままでいるルフィへ向かって砲弾が飛んできた。その砲弾はルフィに直撃し、ルフィはそのまま地面へ落ちていく。
ズドォオォン!!!
「「うおおっ。」」
?「きゃあ。」
ルフィは追いかけられていた女と女を追いかけていた3人の男の間に落ちた。
「ひ・・・人が、空から降って来た!!!」
?「何・・・・・・・・・?」
ルフィ「何で砲弾が飛んでくるんだ!?くっそ〜〜〜。」
砂煙の中からルフィの声がする。
ルフィ「あ――。助かった!!」
「Σうわっ。生きてる!!!」
びっくりしていたその女は、ルフィを見て何かを思いついた顔をした。
?「お・・・!!親分っ!!助けに来てくれたのね!?後は任せたわ!!」
その女はそう言うとルフィを残して一気に走っていった。
「おい。女が逃げたぞ。」
「追う必要はねぇ!!」
「親分がわざわざ残ってくれてる。」
「なるほど・・・。子分をかばったって訳だな。お蔭で追い回す手間が省けた。」
ルフィ「?」
そう言いながらルフィを囲む3人組にルフィは何が起こってるのか分からず、頭に疑問符を浮かべている。
「なぁ。親分!!あの海図は、恐れ多くも海賊道化のバギー@lの持ち物だ!!!」
スパァアン
ルフィ「あ。」
ルフィの頭が叩かれ、麦わら帽子が飛ぶ。
ゴッ!!!
「「!!!」」
帽子を飛ばされたことに怒り、ルフィはその男の顔面を殴った。
ルフィ「おれの宝物に触るな。」
残った2人の男がこの野郎と言いながらルフィに襲いかかるが、返り討ちにあってしまった。逃げていったその女は何処かで見ていたようで終わったのを見計らい、ルフィに凄い、強いと剣相手に素手で買った事を褒めていた。そんな女に対してルフィは誰だ、お前と尋ねる。
?「私は海賊専門の泥棒っ!!ナミって言うの。私と組まない?」
ルフィ「海賊専門?」
ナミ「そう!私は海賊からお宝を盗む泥棒っ!私と組めば儲かるわよ!」
ルフィは嫌だ、別にナミと組みたくないと拒否し、スタスタと歩き出した。そんなルフィを見てナミはちょっと待ってと言い、慌てて屋根から飛び降りるとルフィを追いかけた。
ナミ「そういえばさ。その帽子何なの?さっき、それ傷つけられて怒ったじゃない!高いの?」
ルフィ「これはおれの宝物だ!」
ナミ「へぇ、宝物・・・!中に宝石でも入ってたり・・・・・・あ!もしかして宝の地図!?」
ルフィ「うるせーなー。おれは忙しいんだよ。」