02 少女との再会


ここはとある海の上。そこに2人の少年が小舟に乗って次の島を目指していた。

ルフィ「魔獣ね―っ。」

コビー「そうですよ。ルフィさん。ロロノア・ゾロは海賊狩りのゾロ≠ニいう異名をもつ恐ろしいやつです。」

一人は短い黒髪に麦わら帽子を被った少年、モンキー・D・ルフィともう一人は小柄でメガネをかけたいかにも気の弱そうな少年、コビーだ。

コビー「血に飢えた野犬のように賞金首をかぎまわり海をさすらう男だと。人の姿をかりた魔獣≠セと人はいいます。」

ルフィ「ふーん。」

コビー「だがら、仲間にしようだなんてバカな考えはすてた方が・・・」

コビーは焦りながらルフィにそう言う。

ルフィ「でも、別におれは仲間にって決めたわけじゃなくて。もし、良い奴だったら・・・」

コビー「悪い奴だから捕まってるんですよ!!」

コビーが大きな声でルフィにつっこんでいた。そのようなことを話ていたらあっという間に目的の島についた。

ルフィ「ついた!!海軍基地の町っ!!」

コビー「はい!!ついに!!」

ルフィとコビーの前には立派な海軍基地がある。ルフィはいきなり凄いな、とコビーを褒めるが、いきなり言われた言葉にコビーは驚いた。ルフィはちゃんと目的地についた事を素直に凄いと思っていたようでちゃんとついたよ!なんて事を言っており、コビーは海に出る者にとって最低限の能力だ、毎度漂流してたら海賊になれない、航海士を仲間にするとか等と言い、心配するのだが、ルフィのああ、そうする!!メシ食おう。と言う自由奔放に付き合わされるのであった。


――――・・・


その頃、ユキナはというと驚くべき事にルフィとコビーがいる島の近くに来ていた。

『・・・ここねっ!海賊狩りのゾロ▼・・ねぇ〜。東の海イースト・ブルー≠ノ入ってからその名ばかりを耳にするけど・・・さぁて、どーんな奴なんだろーねー♪』

機嫌よくそう言い、笑っているが、フードを被り、前髪で左眼が見えない姿は周りの人達を不審に思わせている。そんなユキナを避けるようにそこに居る者達は歩いているのだ。


――――・・・


ルフィとコビーは、食事を済ませてから海軍基地の門の前まで来ていた。コビーは海軍に入るため、ルフィは噂の海賊狩りのゾロを見るために。

コビー「・・・・!!」

ルフィ「近くで見るとゴッツイなー。いけよ!コビー。」

コビー「で・・・でも。まだ、その・・・心の準備が・・・!!さっきの一件もありますし・・・」

コビーがそう言い脅えているとルフィは、門の横にある塀に飛び乗り、中を見ては、魔獣はどこかなぁと呟いている。そんなルフィにコビーは覗いて見えるような所には居ないだろうと言うが、ルフィは何かを見つけたようで、なんかいるぞ、と言い、一旦塀から降りて少し走る。コビーも後を追って行き、ルフィが再び塀に乗り中を覗いているその隣にコビーも飛び乗り、中を覗いた。

ルフィ「ほら、あいつ。」

コビー「・・・ドキドキ。・・・・・・!!!く・・・く・・・黒い手ぬぐいに腹巻き!!!ほ・・・本物だ。本物のロロノア・ゾロです!!!なんて迫力だろう・・・!!!あれがゾロ・・・!!!」

ルフィが指さす方に両手と腹部を木にロープで縛り付けられ、その身体には蹴られたり、殴られたりしたであろう痛々しいキズがたくさん見られる。黒い手ぬぐいから見える表情はまさしく魔獣という言葉が似合う迫力だ。その姿をみて、コビーは塀の下へ落ちた。

ルフィ「あれがそうか・・・。あの縄、ほどけば簡単に逃がせるよな。あれじゃあ。」

コビー「ば・・・ばかなこと、言わないで下さいよ!!!あんな奴、逃がしたら町だって無事じゃ済まないし、ルフィさんだって殺そうとしますよ。あいつは!!!」

ゾロ「おい、お前。」

ルフィとコビーがそんな事を話しているとゾロは2人に向かって声をかけた。ルフィは普通にん?と反応しているが、コビーは怖いのか、ひいと言いながらおどおどしている。

ゾロ「ちょっとこっち来て、この縄、ほどいてくれねぇか。もう9日間もこのままだ。さすがにくたばりそうだぜ。」

ゾロは不適に笑いながらルフィとコビーに向けて言う。そんなゾロに対してルフィは笑っているとコビーはしゃべったと次々に言った。

ゾロ「礼ならするぜ。その辺の賞金首、ぶっ殺しててめぇにくれてやる。ウソは言わねぇ、約束は守る。」

ゾロのその言葉にコビーはあんな口車に乗っちゃダメだとルフィを止めるが、ルフィは殺されない、おれは強いからと恐れることなく平然と言っていた。


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