06 長鼻少年とお嬢様
二隻の船は海をゆく。その船では、ユキナやルフィ達が話をしていた。
ナミ「無謀だわ。」
ルフィ「何が?」
ナミ「このまま
偉大なる航路≠ヨ入ること!」
ルフィ「確かにな!この前、たわしのおっさんから果物いっぱい貰ったけど、やっぱ肉がないと力が・・・」
ナミ「食糧の事、言ってんじゃないわよ!!」
ゾロ「このまま酒が飲めねぇってのもなんかつれぇしな。」
ナミ「Σ飲食から頭を離せっ!!
とにかく!!私達の向かってる
偉大なる航路≠ヘ世界で最も危険な場所なのよ。その上、ワンピースを求める強力な海賊達がうごめいてる。当然、強力な船に乗ってね。船員の頭数にしても、この船の装備のなさにしても。とても無事でいられるとは思えないわ。」
ルフィ「で?何するんだ?」
ナミ「準備≠キるの!先をしっかり考えてね。ここから少し南に行けば村があるわ。ひとまずそこへ!しっかりとした船が手に入ればベストなんだけど。」
ルフィ「肉を食うぞ!!!」
『(うん。ナミが居て良かった♪)』
ナミの航海術の通りに船を進めると遠くに島が見えてきた。
ルフィ「あったなー、本当に大陸が!」
『当たり前だろ。』
ナミ「そうよ!地図の通りに進んだんだから。」
ルフィ「へ――っ。この奥に村があんのか?」
ナミ「うん。小さな村みたいだけど。」
ナミは地図を見ながらそう言う。
ゾロ「ふ―――っ。久しぶりに地面に下りた。」
ルフィ「お前、ずっとねてたもんな。」
ゾロ「ところで。さっきから気になってたんだが。あいつら何だ。」
ゾロは隠れているつもりの子供3人と少年の方を指差してそう言った。
「「「!!!うわああああ。見つかったぁ〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」」」
?「Σおい、お前ら!!!逃げるな!!!」
少年以外の子供3人は真っ先に走り出し、逃げ出した。ルフィとユキナ達はその少年を見つめる。
「「「・・・・・・」」」
『・・・んー?(どっかで見た事あるよーなー・・・。どこだったかな〜?)』
ユキナは鼻の長い少年の顔を見ながら考えている。
?「おれはこの村に君臨する大海賊団を率いるウソップ!!!人々はおれを称え、さらに称えわが船長<Lャプテン・ウソップと呼ぶ!!!この村を攻めようと考えているならやめておけ!!このおれの八千万の部下共が黙っちゃいないからだ!!」
ナミ「うそでしょ。」
ウソップ「Σゲッ!!ばれた!!」
ナミ「;;ほら、ばれたって言った。」
ウソップ「Σばれたって言っちまったぁ〜〜〜っ!!おのれ、策士め!!!」
『いや、策士とかの問題ではないだろ;;』
そんな会話を聞いて面白いと言いながら笑い出したルフィにウソップはコケにするなと何故か怒り出す。そんなウソップにユキナは誰もコケにはしてない、と呆れていた。
ウソップ 「おれは誇り高き男なんだ!!!その誇りの高さゆえ、人がおれをホコリのウソップ≠ニ呼ぶ程にな!!」
ドドンっと効果音がつきそうな感じで親指を自分に向けそう言うウソップ。