10 ヨサクとジョニー


ルフィ「お前はさ。狙撃手≠ノ決まりだな!」

ルフィ達は船の中に入り、それぞれ好きな所に座ると話し出した。

ウソップ「まぁ、ひとまず。そこに甘んじといてやるが、お前があんまりフガイねぇことしてたら。即、船長交代だからな。」

ルフィ「ああ。いいよ。考えたんだけどな!偉大なる航路グランドライン≠ノ入る前にもう一人必要なポジションがあるんだ。」

ナミ「そうよね。立派なキッチンがあるもん。有料なら私やるけど。」

ゾロ「長旅には、不可欠な要員だな。」

ルフィ「そう思うだろ?やっぱり、海賊船にはさ。音楽家だ。」

ウソップ「Σアホか!てめぇっ。」

ゾロ「めずらしくいいこと言うと思ったら、そうきたか!!」

ナミ「あんた、航海を何だと思ってんの?ねぇ!?ユキ!!

・・・ユキ?」

部屋の外へと視線を向いているユキナを疑問に思い、ナミは問いかける。

『・・・誰か船に入ってきた。』

「「「!!?」」」

ルフィ達はユキナの言葉に驚いた。

?「出て来い海賊どもぉ――っ!!!てめぇら全員、ブッ殺してやる!!!!」

船に入ってきた人物はそんな事を叫びながら船にあるものを次々に壊していく。その様子にルフィは部屋から飛び出し、お前誰だ、と言いながらその人物の前に姿を見せる。

?「誰だもクソもあるかぁ!!!」

ガキン!!

ルフィ「うわっ。」

その人物は刀を振り回し、ルフィに攻撃していく。その様子を見ているナミにゾロが相手は何人だ?と尋ねている。

ナミ「一人・・・かな。」

ゾロ「じゃ、あいつに任せとけ。で、いいだろ?ユキ?」

『放っておけ。』

ユキナは呆れたようにそう言った。

?「こちとら名のある海賊の首をいくつも落としてきてる。名もねぇ、海賊風情が・・・・・・!!おれの相棒を殺す気かぁ!!!」

ルフィ「相棒って何のことだよ・・・何だか、知らねぇけど。船を壊すなっ!!!」

ルフィはその人物の顎を両手で持ち、そのまま投げ飛ばした。

ドゴンッ!!

?「く・・・か・・・!!紙一重か・・・」

その人物は船の壁にぶち当たり倒れた。

ルフィ「・・・何なんだ。意味、わかんねぇよ・・・・・・・!」

そこへゾロとユキナが様子を見にやってきた。

ゾロ「ん?お前・・・!ジョニーじゃねぇか・・・!!」

『?知り合いか、ゾロ。』

ゾロ「あぁ・・・」

ジョニー「え・・・ゾ・・・ゾロのアニキ!!!?」

ゾロ「どうした!ヨサクは一緒じゃねぇのか。」

ジョニー「それが・・・・・・!!」

ウソップ「なんだ。あいつの知り合いか・・・!?」

ナミ「・・・どうなってんの?」

ナミとウソップは部屋の窓から覗いている。

ジョニー「それが・・・!!!ヨサクの奴・・・!!」

ジョニーは血を吐き、青ざめている相棒のヨサクと呼ばれる男を連れてきた。

『(岩での気配はこいつね。気配が一緒。)』

「「「病気!?」」」

ジョニー「えぇ・・・数日前までピンピンしてやがったのに。突然、青ざめて、気絶をくり返す・・・!!原因は、まったくわからねぇ。」

『・・・・・・』

ユキナはヨサクの様子を近くで見る。

ゾロ「どうだ?ユキ・・・?」

『はぁ・・・キッチンに行ってくる。』

ゾロが聞くもユキナはヨサクを見てすぐ、キッチンへ歩いていった。

ルフィ「?どうしたんだ?ユキのやつ。」

ウソップ「さぁな〜。何か、考えがあるんだろ。」

ユキナがいきなり、キッチンへ行ってしまったことを不思議に思うルフィ達。


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