07 悪執事の暗殺計画
ウソップ「カヤも殺される!!!村も襲われる。やべぇ・・・!!マジでやべぇ・・・!!!!」
『!』
ウソップが顔を青ざめ、ぶつぶつと言っているとルフィがその場に立ち上がった。そんなルフィにウソップは立つな、見つかると慌てる。
ルフィ「おい。お前ら!!!お嬢様を殺すな!!!!」
「「!!!誰だ・・・!!!」」
ウソップ「・・・・・・・・・!!!」
『ぶっ・・・バーカ。』
ルフィが叫んだ事で隠れて聞いていた意味が無くなってしまった。
ウソップ「ばかやろう!!見つかっちまったじゃねぇか!!早く隠れろ。殺されるぞ!!!」
ウソップはルフィの腕をぐいぐいと引っ張る。
クラハドール「・・・・・・やぁ、これは・・・ウソップ君じゃありませんか・・・」
ユキナは無言でクラハドールを見る。
クラハドール「なにか・・・聞こえたかね?」
ウソップ「い・・・いや!!え!?何の事だろう!!おれは今ここへ来たばかりだから。当然、何も・・・」
ルフィ「ぜんぶ聞いた。」
ウソップ「ΣΣおいっ!!」
ウソップは誤魔化そうとするが、ルフィが本当の事を言ってしまった為、何の意味もなくなってしまう。
クラハドール「・・・・・・」
ジャンゴ「聞かれたか・・・仕方ねぇな・・・おい、貴様ら。この輪をよく見るんだ。」
ジャンゴはそう言い、輪を吊るした物をルフィ達の方に向ける。
ルフィ「なんだ。」
ウソップ「や・・・やばいぜ。飛び道具だ!!殺されるっ!!」
『・・・・・・』
ジャンゴ「ワン・ツー・ジャンゴでお前らは眠くなる。ワン・・・ツー・・・ジャンゴ。」
催眠術にかかったルフィが首をカクンと下げ、立ったまま眠ってしまった。そして、催眠術をかけた本人・ジャンゴも眠ってしまっている。そんなジャンゴをクラハドールがまだその癖治ってないのかと言い、起こしているとルフィの体がふらっと倒れる。
ウソップ「え!?ど・・・どうしたんだ。落ちるぞ!!!」
ドゴォン!!
そして、当然、ルフィは崖の真下へ転落したのであった。
『はぁ・・・あのバカ;;』
ユキナはそう言うと、ルフィの元へ飛び降り、静かに着地し、ルフィの様子を伺った。
ウソップ「・・・・・・くそぉ!!!殺しやがった!!!あのやろう!!!」
ジャンゴ「もう2匹をどうする。殺しとくか。」
クラハドール「必要ない。あいつがどう騒ごうと無駄な事だ。だが、君は別だ。」
ウソップ「ユキ!!逃げろっ!殺されるぞ!」
ウソップの声は聞こえているが、ユキナはただ無言でルフィを担ぐ。
クラハドール「明日の朝だ、ジャンゴ・・・夜明けとともに村を襲え。村の民家も適度に荒らしてあくまで事故を装い、カヤお嬢様を殺すんだ。」
ウソップ「・・・・・・!!!明日・・・」
ラハドール「聞いた通りだ、ウソップ君・・・君が何を聞こうとも私の計画に何ら影響はない。」
ウソップはくそ、うわああと叫びながらその場を走って行った。
クラハドール「・・・さて、問題は君だ。」
『・・・・・・ふっ』
ユキナはクラハドールを無言で見つめ返すが一瞬、微笑むとルフィを抱え、その場から消えた。今の段階ではクラハドール達は、どうする事も出来なくなってしまった。