実写パラレル/美しき悪夢 | ナノ
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舞台・惑星アーク

■惑星アーク
小さな惑星。惑星自体を一つの国としてそれぞれの民が自由に暮らしている。その昔の惑星戦争で生き残った人類が移り住んできたのが起源と云われている。
レイラ達の住む首都アーク(この星の人々は殆どがこの首都に暮らす最大級の都市)、地下にはダウンタウン、そして星のテクノロジー全てを駆使した浮遊都市スクランブルシティの3つの都市に分けられる。
スクランブルシティは政治の中心であり、プリーストと呼ばれる元老達を中心とした組織で成り立っているが、それとは別にアークの民の代表に任命された者が「プライム」の称号を得て、事実上の最高権力者となり、国家元首として国を動かしている。(現在の国家元首は、オプティマス・プライム)

スクランブルシティの中心のセネートが政治の拠点で、プライマス教の中心である正教会も隣接されている。セネートの周りを囲むように政治関係者達の移住区が立ち並ぶ。

首都アークは庶民の中心であり、活気に満ちた都市である。首都が国土の40%を占めているが、それ以外はほぼ未開拓の地となっていて、古代のお宝を求める冒険家が多い。
未開拓とはいえ、共和国になる1000年前まで争い合った痕跡は今も星を癒すことはなく空気は汚染され、そのせいで障害を持った子供が棄てられモンスターと化しているだとか、スモッグと砂漠だらけだとか色んな噂が立っている。真意は冒険家達しか知らない。

地下のダウンタウンは、地下でしか生活できない生命体が中心となって生計を立てている、いわば第三階級の街だが、実際のところ異種族の移民たちが首都アークで土地を買えなかった場合の受け皿ともいえる。各地で暴動やテロが絶えず繰り返されているが、混乱が起こらないよう事実はセネートによって隠されている。

惑星の外側では他の惑星同士が戦争をしているため、被害がアーク自体に及ばないように大気圏の外側に最新の技術を駆使したバリア(目に見えない障壁)を作って星を護っている。しかし近年、障壁が破られることもしばしばあり、都市はそのたびに大被害を受け、密集した建物を悉く壊してしまう。そうして被害を受けた被災者達向けの施設が充実しており、特に孤児院は全ての区画に設けられている。
歴史的建造物である国立図書館、プライマス教会だけはその難を幾度となく逃れているため、人々から「プライマスの加護が生きる場所」として愛されている。

プライマス歴は今年で1000年を迎えようとしている。アークの民の殆どがプライマス教の信者であり、政治と教会が密接な星の民にとってはそれが当たり前で自然な事柄である。
聖書に基づいて、全てのアークの民は20歳を迎えると、「転生の儀」を行う。19歳までは前世から今世への移行期間であるとされ、魂の器として未完成であり、20歳になりようやく今世の魂の器としてその体と魂が一体になったと認められる。

浮遊都市、地下街と複雑な地理から、移動手段はあらゆるものが開発されている。
アーク⇔スクランブルシティへはシルバーボルトと呼ばれる専用機を使用する。
アーク⇔ダウンタウンへは徒歩でもいけるが、殆どの民がアストロトレインと呼ばれる専用機を使用して移動している。
首都圏では、個人では飛行しながら移動するバイク(ライトスピードと呼ばれる型が一般的)が中心。
自動車は旧型で、今乗っている人を見るのは稀。