幸村君の彼女4
それは少し前の話だ。
まあ、彼女とはその時も付き合ってたんだけど。
ある日、部活も休みだったし 久しぶりの休日に二人でデートに行ったんだ。
それで、まあ、横に並ぶわけで。
今日の服もかわいいなぁ、
とか思いながら歩いてたら彼女が俺に問い掛けた。
「精市、身長何p?」
「え…169pだけど……」
「ふーん…」
急に黙り込んだ彼女に今度は俺が聞いた。
「そうゆう自分は何pなの」
「159p」
「もっと大きいかと思った」
「もうあたしは成長止まったから後は精市だ」
「え?」
「今日クラスメートから聞いたんだけどベスト身長差は15pらしい。」
「それ、ほんと?」
「わかんないけど、英語の先生。旦那さんと15p差でいい感じらしい…35年間も」
「それはすごいね」
「だからあと精市が5p伸びたら15p差だから…―「俺伸びるよ!」……そっか。」
それから俺はいろんなことを頑張ったんだ。
「で、身長174pの俺が完成したんだよ。すごい歴史だろ?」
「……そうだな…」
「ごめん、精市。あたしその時から身長1p伸びた。」
「え??!」
そしてまた2週間後…
「伸びたよ!!俺身長175pになった!!」
「「おめでとー」」
[幸村君の彼女4]