ぼやき

目が覚めると薄汚い倉庫の中にいた。え、どこだよここ。なにこれ誘拐?と目を白黒させているとドスドスという音が上から響いてきてそれと共に部屋の中に埃が舞う。なんだよ今度は地震か!?と驚いていると音が止んで光が漏れていた戸の隙間からニヤリとした厭らしい目に覗き込まれる。そいつは『やーい!うすのろま!』と叫ぶとドタドタと音を出しながら去っていった。いったいなんなんだ、本当になんなんだ。

取り敢えず変な子どもがいたし誘拐ではなさそうだなと思いもう一度辺りを見渡す。やはりそこはどうみても倉庫なのだがやけに生活感がある。まさかこんな所で暮らしている奴がいるのか?と思いながら辺りを探索すると鏡を見つけ、なんとなく覗きこんでみるとそこには見知らぬ顔があった。

え、これ私?と化粧会社のCMみたいなセリフを呟きながらペタペタ自分の顔を触ると鏡の中のそやつも顔に触れる。どうみてもこれ私だよ。本当に何が起こったんだ?

顔を触りながら何気なしに前髪をたくしあげるとそこには稲妻型の傷があった。厨二心をくすぐるデザインだなと思った所はたと気づく。稲妻型の傷に倉庫で暮らす不憫な境遇、ひょっとして私はハリーポッターに成り代わってしまったのではないのかと。

そう思えば考察できることがいくつかある。あの意地汚そうなガキはハリポタ界の不人気キャラランキングの上位に入るダドリーくんで、今の時間帯はちょうど原作開始地点だ。

世界的児童書の主人公が私でいいのだろうか。おまけに性別が女の子になっちゃっているぞ?確認したから間違いないね。どこをとか聞かないでね。

現状への不安と戸惑いはあるけれどもそれよりも喜びが勝る。だってハリポタの世界にやってこれたんだよ?ならば私が目指すことはこれひとつ!

スネイプ先生生存ルートを確保して彼とイチャラブエンドを迎えることだ!

まさかリアルハリポタの世界にこれるとはなるたる幸運!スネイプ先生押しの私としてはここで狙うはスネイプの妻の座!年齢差がすごいことになっているけど愛のためにスネイプ先生には甘んじてロリコンの名を背負ってもらおう。え?原作崩壊だって?私がハリーの時点で原作通りことが進むわけないじゃないですかヤダー。というわけで私は自分の欲望のためにいきますよ!



という話を書こうと思ったけど力尽きました。誰か続きを書いてください。

4th.Feb.2016


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