おもいだす |
あなたと触れ合えた冬の空
二度と握り返されない指先
愛しているがとても薄っぺらくて、君に伝わる訳が無いと気付いたのは
爪先で繰る恋慕
ふ、とはきだした吐息がとても
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あなたとふたりで |
たとえ血の池だろうとあなたとならば
地獄であろうと天国にもなり得る
星空を踏んで海に堕ちる
太陽も月も要らないあなただけほしい
膨らむ一方の感情はいつか破裂するしか先が残されていないのだろうか
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いってみたかっただけ |
「ちょっと遭難してくる」
「十徹とか余裕だけど?」
「すげえ美人に逆ナンされた」
「構ってくれないと死んじゃうんだからな!」
「無人島にお前もっていきたい」
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しんじていたけれど |
信じるという言葉はとても軽い。それは悲しいことなのかもしれない
信じるという言葉はとても重い。時として人の命を奪うこともある
信じるという行為は誰にでもできる。要は最終的に切り捨てればいいのだ
信じるという行為はとても難しい。どこまでがほんとうかわからなくなる
信じるということは人それぞれだ。悪にもなるし善にもなり得る脆い感情の一端をそう云う
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そのてでどうか |
視界を覆うあなたのてのひら
助けてくれたのはいつだって
抱き締めさえくれないんだね
邪魔になるくらいなら捨てて
いきるもしぬもあなたしだい
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くずれてしまえばみなおなじ |
あいしてる、と、あなたが使う免罪布
恋しているから盲目だと言われるのは我慢ならない
のどのおくにつっこんでみれば?
面影が過る瞬間、わたしは何処に居るのだろう
隙間が無いのなら作ればいい。でしょう?
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きょうりょくたいせい |
「見張っててやるから俺の為に働いてみな」
「だめだ、完全に扱き使われてる」
「協力? 隷属の間違いだろ」
「果てしなく逃げ出したい」
「ぶっちゃけ威張ってみたかっただけなんだが」
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いっちだんけつ |
「二人でならどうにかなる! ……と思う多分きっとそんな感じで」
「適材適所という言葉をご存じ、ってゆーか理解してますか!?」
「どっかに青いタヌキ落ちてねーかなあ」
「他力本願とは情けないですよ人のこと言えませんけど!」
「どーにかこーにかしてみようじゃねーの!」
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ほんね |
私達は平和を貪るしか能の無い脆弱ないきものだということを忘れるな
どうしてこうも平和なのか
誰かが笑えば誰かが泣く。分かり切っていて今更問答する必要もない
傷を負ったものだけが、その傷の痛みを知りつくせる
裏切り者が平穏に死んだ
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どっち? |
幸せと犠牲は必ずしも"≠"ではない
Aを引っ繰り返せばしあわせになれるなんて誰が言いだしたのやら
人生全てが、本当に全てで在るわけが無い
有意義とは人によって異なる
君を幸せにしたら僕もしあわせになれるのだろうか
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