かさなりあうつきのせに |
神話を壊してわたしになる
いらないものを棄て続けて
必要とされないからといって必ずしも全てにたいして不必要なわけではない
あなたのしはむだなのです
どうして泣けば済むと思ってるんです?
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かぞくせんそう |
「お兄ちゃんのストーカーっぷりは訴えて勝てるレベルだと思う」
「姉さんのクッキーはどうしていつも爆発するの?」
「弟の裁縫技術はスプラッタホラー一歩手前よね」
「父さんはどうしてそんなに変態なの」
「母さんはどうしてそんなにかわいいの!」
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もうおしまい |
始まりの鐘が聞こえない
どうにもこうにも八方塞がり
前門に親馬鹿父、後門にシスコン兄
暴れて終わるなら最初からそうしてる
目覚めても終わらない悪夢は幻なのだろうかそれとも
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はじまりはそれから |
要らないと言われたから
どうせ誰も気付きやしない
月夜の晩にさようなら
いばらを踏み砕くやわらかなうそ
なみだながらにあなたをのろって
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ちのあじがするわ |
噛み締めすぎたくちびるから
泣きすぎて悲しくなくなった
虚しくなるから好きになりたくなかった
あなたがしあわせならそれでいい
わたしのぶんまで、幸せになってね?
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うそぶいたのはだれか |
モラトリアムに潜む罠
遺言にも似たあいのうた
最期の言葉はうつくしいのか
鈴を転がすような不協和音
歪んだ頭蓋からこぼれたもの
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ぼひょうになるべきもの |
信じられないくらい薄っぺらな感情と共に
あなたに捨てられたら、と思う事自体間違っている
黙っていればいいの
掴み損ねた明日へのゆめ
確かにそこに、あったはずの
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とりつくろうことですくわれることがある |
笑顔の檻
逃げ出そうとしていたのも忘れて
君とここから踏み出したい
言葉と真実
今度こそはと嘘をつく
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そこにたしかにあったもの |
なまぬるい愛情
脆すぎて強固な友情
歪んだ感情を乗せた微笑み
くだされる罰への嘘
切り取られた涙
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ひつようない |
地獄のように甘いチョコレートケーキ
カフェ・エスプレッソは天国より苦い
くちいっぱいのマシュマロキャンディー
思い出したくもないマンゴープリン
最初で最後のザッハートルテ
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