このりょうてできみのくびをだきしめて |
どこまでいけばあなたにあえるの
たれながしのよくぼう
れんじょうをいだくだけならもんだいない
だれにもめいわくかけていないよ?
さよならをくりかえすよあけ
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びりびり |
信じているから狂いたい
どこにもいないあなたをさがしてわたしは
こわれたかさのざんがい
コキュートスで泣き叫んで
あなたといっしょにとけてしまいたい
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なまぬるい |
わたしを私たらしめる、すべてのものに反旗を翻そう
敵わないから諦めるなど言語道断である
立ち向かってみてはじめて、わたしになれた気がして
すべてが無駄だとどうして思った
おいでよ、沼の底へ
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それはいつのことだったか |
生きているうちが花だよ
おぞましくも美しい世界
緞帳に遮られた悲鳴
万雷の拍手を以って
紫煙の導を辿って走り
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かれらはわらってわたしをゆるす |
逃げ出したくなったらいつでも言えばいい
(はなさない)
君が壊れるなら歓迎しよう
(そうしたらどこにもいかないだろう?)
あなたがすべて忘れても
(わすれたふりってつかれるよ)
そのままここまで歩いて来い
(ただゆっくりとおちてこい)
望んでないとかしらないんだ
(きみのいしはなによりもかるい)
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へいわというものはどこにでもひそんでいる |
愚かにも一生に一度を望んでしまって
隠者の溜息
魔女は斯く語りて
神子の前に平伏すがいい
唐突な終焉
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まぶたをおろせば |
虚構がみた夢
これが現だと誰が決めた
この世の不思議と彼岸花
牡丹灯篭のしあわせ
花と見れば散らさねばならぬと思い込み
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くちてゆければさいわいなるかな |
来たれ、来よ、災いなるかな、災いなるかな
望んだのはそのくちびるか
笑って欲しかった、と嘘をつく
秘めたのはこの想いだけ
やさしさは、時に誰かをころすでしょう
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こいするということ |
君の為にすべてを投げ打ってもいいと思うこと
あなたの笑顔が掛け替えのないものだということ
わたしのできることすべてを為したいと思うこと
あなたに笑って欲しいと思うこと
どこまでも自分勝手になれるということ
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しんじつなどしらない |
君だけは、この手で弔わせてほしい
夢を願った愚かな鳥は
鳥籠に夢を見た
虹が嫌いだった
これもきっと、恋心
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