しあわせをふみつぶしたとりは |
羽ばたけるだけの翼もない
つばさをやすめて、ねむりなさい
あなたのそのあたたかなてで
飛び立つことすら諦めた
風切羽を自ら捨てて
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それでもやっぱり、すきだもの |
諦め切れなくて泣いてしまった
その腕の中の安寧が
崩れ去るのならどうか
あなたのてを握っていたかった
せかいでいちばん
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ちからいっぱい、だきしめて |
憎まれてしまったのはいつからだろう
わたしに価値がないことなんて知ってる
笑っていても、笑えていない
どうか、しあわせに、と、ねがっていたけれど
粉々になったのはこころかからだかげんじつか
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これはだれかがのぞんだはなし |
英雄にはなれそうもない
救いよきたれ、きたれ、きたれ
望みを絶たれても這い蹲ってなお
きれいでいたかった
あなただけは、ぜったいだれにもわたさない
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ただわらっていたかった |
君から笑顔を奪うものすべて
朽ち果ててしまえばよかったのに
そのくびにゆびをからめてぼくは
耐えればいい、壊れるまで
ゆがんだしんじゅはもうもうどらない
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にじいろのこころ |
君を撫でると、君が笑ってくれるから
ちいさな掌に、ぼくをかさねて
星が瞬く夜
さくらいろの日々
君を好きになれてよかったよ
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それはまるで、まやくのようで |
どうしてもあいしたかったもの
あきらめることを、このわたしじしんがゆるさない
あなたをあいしたからわたしがここにいる
じぶんをきずつけないで
そのなみだをぬぐえるのなら、わたしは
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あなたにふさわしいわたしでありたかった |
わたしはここで、おわるらしい
みひとつでとびだしたよる
あなたをあいして、ぜつぼうをしった
どうしてあいしているとうそをついたの
どうかすべてをわすれていきて
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ながれるなみだのいみもしらぬ |
この涙に、果たして意味はあるのでしょうか
あなたがいったのよ
わたしがわたしであれば、うれしい?
悲鳴を殺して
泣き濡れていても、それでもわらって
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このさきがはめつだとして |
どうか未来で、笑っていて
腕の一本、足の一本がなんだってんだ
しんぞうをささげてもなお
足りないのならもっていけ
あいしているよ
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