05:世話焼きマーメイド 5 / 7

けらけらと笑う魚住先輩。
え、何それ。

「弁当が理由!?」
「そうそう。まぁ弥生には1年にカラオケ行ったときからボーカルやれって勧誘されてたけどメンバー紹介はなかったし」


思い出すように先輩は箸を止めた。

ばたばたと騒がしい足音が聞こえてくる。


「腹減ったー!あ、美幸ちゃんいるー!」

香月くんが楽しそうに教室へと入ってきた。

「あれ、のんとはにわちゃんは?」

「教室か保健室で寝てるのとクラスで話し合ってるの」

「もぉー仕方ないなぁのんちゃんは。俺連れてくるわ!」


香月くんがそう言うなり教室を出て行った。
嵐のような男の子だ。



「……まぁ、あの香月は春からバイト先の後輩でたまたま昼休み弥生に弁当渡してる俺んとこに来て、そこにたまたま弥生んとこに登が来て……」



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