03:病弱スノーホワイト 8 / 10

私の言葉を聞いて、登くんは嫌そうな顔をして視線を下に下げた。
嫌なこと、らしい。
何の話かはまったくもってわからないけれど。


「あぁ、はいはい。そうだね、弥生が運んでくれたんだもんね……」



まぁ、そうですけれど。


「てかさ、何で敬語なの?俺、タメでいいんだけど」

「で、でも年上ですし」

「同年なのに年上扱いされるの結構心に来るから、やめて……」


しょんぼりした顔で私を見る。
犬みたいだ。


「はい、じゃなくて……うん、わかった」


えへ、と柔らかく少年は笑った。



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