開始
「自称」進学校。

成績が悪いわけではないこの学校の2年生へと進級した。



1つのクラスは20人と少ない。

その分クラスメートとも仲良くなれるという利点はある。



「香恋!!また同じクラス!」

「あっ、美園おはよ!今年もよろしくー」


1年のときに仲良くなった栗林美園は、今年も同じクラスらしい。

玄関でいきなり飛びついてきた少女は嬉しそうに「よろしくね」と言った。



美園と一緒に教室に向かう。


2-4
ここが私たちの教室か。




見慣れた顔がちらほら。

……まぁ1学年4クラスの20人編成であるから、同じクラスじゃなかったとしても見たことはあるという人も多い。

というかほとんどの人は名前は知らないとしても見たことがある。




大きく響く聞き慣れたチャイム。






このチャイムが


私、磯村香恋にとっての


悪夢の始まりの合図だったのかもしれない。





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