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「#エロ」のBL小説を読む
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スポンサー制服(吉良ヒロト、稲森、野坂、灰崎、吹雪士郎、風丸)

■エイリア航空(吉良ヒロト)

「ヒロト君その格好…」
「あ?機長に決まってんだろ」
「飛行機苦手なのに機長の制服とか大丈夫?
後で模擬訓練に参加するとか聞いたよ?」
「うっせ、余計なお世話だっての!!」
「まぁスポンサーの人に着てって言われたら断れないよね…お義父さんの顔もあるし。
私も結局CAさんの服着たよ。マネージャーなのにね」
「はっ似合わねー、いつもの格好の方が様になってんじゃねぇの?」
「失礼な!…でも確かにちょっとスカート短くて落ち着かないなぁ。
いつも下にホットパンツ履いてるかもうちょっと長いスカートだし…」
「お前なぁ…、嫌なら変えてもらって来いよ。
今の時代ならユニセックスデザインの服の1着や2着あんだろ」
「ケチつけたら嫌がられないかなぁ?」
「こっちが宣伝してやってんだ、文句なんか言わせるかよ」
「凄い強気だ」
「ったり前だろうが、俺様はゴッドストライカーだぞ!
使われるなんてゴメンだっての」
「ふぅん…そんなモンかなぁ?
まぁでも聞いてみるだけ聞いてみようかなぁ。
意見をありがとうヒロト君」
「…別にィー」
「お礼に搭乗の模擬訓練、隣になったら手握っててあげるね。
それなら怖くないだろうし」
「っいらねぇつーの!!」


■アイランド観光(稲森)

「名前さぁん!こっちでーす!」
「わぁ、稲森君その格好!
アロハシャツ?とレイだっけ、とっても似合うね」
「へへっありがとうございます!
制服っていうからかっちりしてるのかなぁと思ってちょっと緊張してたけど、これなら動きやすくて良い感じです」
「伊那国島ってスーツって感じじゃないもんね。
稲森君の今の格好と雰囲気がバッチリ馴染んでるよ」
「ハイ!バッチリ名前さんの事、案内しちゃいますね!」
「宜しくお願いしまーす」
「じゃあツアーの旗もある事だし、はぐれたらこれを目印にして下さいね!」
「そ、そんなに賑わっている所に行くの…!?
うわー、人混み苦手だけど大丈夫かなぁ」
「いや、そこまで人多くないですよ」
「えっじゃあ何故目印になんて…」
「自然が多いから紛れちゃうかなって。
まだ観光用に舗装とか整備されてないから!
あっそうそう運動靴持ってきました?
お洒落な靴だと岩場がちょっと厳しいと思います!」
「岩場…!?岩場行くの!?」
「大丈夫、キツそうだったら俺が引っ張り上げるんで!
さっ頑張って民宿まで行きましょう!!」
「ちょっ…?待って稲森君ーーーっ!!」


■月光エレクトロニクス(野坂)

「野坂君その格好…!中学生にしてもう内定を…!?」
「はは、やだなぁ名前さん。
学校主導の職業体験の一環ですよ。
スポンサーの月光エレクトロニクスが受け入れ先だっただけ」
「あっそうなんだ…いや、でもサマになってるよ」
「ありがとうございます。
借り物だけどサイズも合わせてもらえたので少しだけ社会人に近づいた気分です」
「いや本当、大人っぽくて格好良いよ。
ノートパソコンも月光エレクトロニクス社製なんだね、これで営業さんがプレゼンとかするのかなぁ…」
「そうでしょうね。少しだけ見学させてもらえるみたいです」
「へぇ〜、良いなぁ。でも野坂君に観察されると思うとちょっと緊張しちゃうかもね」
「観察。…見学ですよ」
「えー、じっと見られたらそう言う気分になるって話だよ?
まぁ、何にせよ将来の参考になったら良いよね。
…あ、そうだ。ちょっと待ってて」
「…?」



「…お待たせ!はい、私からの差し入れでーす」
「これは…コーヒー?わざわざすみません」
「いえいえ。
何かサラリーマンマンとかOLの人よく持ってるからイメージで!」
「あぁ、そう言えばよく見かけますね」
「うん。服のついでに形から入ろ!」
「そうですね。…、」
「?何、私に何かついてる…?」
「名前さんも何だかんだで結構 人間観察してますよね」
「うっ…、それを言われると」
「ふふ、似た者同士ですね僕ら」


■キラスター製薬(灰崎)

「あー…薬品くっせぇ…」
「製薬会社なんだからそりゃそうだよ…」
「何で俺がこんな事を…」
「職業体験の一環でしょ、私達が文句言うのは違うんじゃ…」
「てめぇ名前!いちいち突っかかってくるんじゃねぇよッ」
「いやだって口挟みたくなるような事ばっかり灰崎君が言うから…」
「やる気が!なくなるんだよ!!
ただでさえ出ねぇってのに余計萎えるんだよ!」
「えー?じゃあやる気出るように褒めたらいいって事?」
「あァ…?違っ…、うけどやるだけやってみろよ」
「灰崎君、意外と白衣似合うよね?
いつも暗めの色ばっかりだから気付かなかった!
知的にも見えるし良いな〜」
「…微妙」
「言わせるだけ言わせておいて!?」
「はっ、言い出したのお前だろ」
「もー…あぁ言えばこう言うなぁ。
とにかくキチンと実習とか実験?しなきゃダメだよ。
灰崎君が迷惑かけたら次の代の子が受け入れしてもらえないかも知れないんだからね」
「ッチ…面倒クセェ…」
「面倒くさがってないで試薬混ぜよう?
コレとこれ…だっけ…?」
「馬鹿、違ェよ。こっちだっつーの!
オラ貸せ。こんなもんフラスコ回して混ぜるだけだろが…」
「…灰崎君て、見た目に反して賢いし器用だよね。凄いな」
「うっ…!?るせぇよ、別にフツーだこれくらい!!」
「(これは照れるんだなぁ…。うーん、灰崎君のポイントが分からない…)」


■しろうさぎ本舗(吹雪士郎)

「吹雪君、職業体験お疲れ様!
売り子の首尾は上々ですか〜?」
「名前さん。
お陰さまで今日の分はもう全部売り切れたよ」
「もう!?さすが雪原のプリンス…!
とんでもない宣伝効果だね」
「中学生がやってるから保護者の人たちが気を回してくれているんだよ。
でもやっぱり自分で店頭に並べた物を買ってもらえると嬉しいね」
「そっか、良い体験が出来てるんだね。
私、あんまりスポンサー制度賛成派じゃなかったけどそう言う意味ではやって良かったのかなぁ…」
「僕は受け入れる側でしかなかったけど、この制度が定着した後に困る人達が出ないようにしたいから…初めての事は出来るだけやらせてもらいたいな」
「前例が少しでもあれば、反省点が後輩さんに活かされるって事だね」
「うん」
「吹雪君は偉いなぁ、私は自分中心でしか考えられないもん」
「うーん、僕も自分がやってみたいの半分って言う所もあるから偉いかどうかは分からないけどね。
…まぁ、難しい事はちょっと置いておいてお饅頭でも食べない?」
「お饅頭ってそれ、しろうさぎ饅頭?
でも売り切れたんじゃ…」
「ふふ、試食用が2つ残っていたりして。
某戦術の皇帝曰く『飛び跳ねる美味しさ』、いかがですか?」


■鬼道重工(風丸)

「風丸君の作業着とか安全ヘルメットとか、何か新鮮だなぁ…」
「まぁ、まず着る機会はないな」
「確かに…着てみてどうですか?」
「どう、というか…。
現場作業用とあって、かっちりしているけど割と動きやすいな」
「なるほど。
運送会社の男性社員さんが人気出た時あったけど、次は工業男子なんかがきますかね…」
「そんな事、俺が知る訳ないだろ…」
「でも風丸君をこういうのに起用するって事は多少それは見込んでると思うなぁ」
「職業体験にそこまで注力するものなのか?」
「重労働だからね、人材が集まりにくくて離れやすいんじゃないかなぁ。
注目と人を集めて将来への投資って感じだと思うよ」
「まぁ、俺で力になれる事なら良いんだが。
…ところで名前は何をしにここへ来たんだ?」
「実は私も就業体験なの。
男女分け隔てなく働ける企業を目指すに当たって意見が欲しいんだって」
「何だ、じゃあ『同じく』期待されてるんじゃないか」
「うーん、マネージャー業の様子見て誘ってくれたのかなぁ?
評価してもらえるのは嬉しいけど、良い意見出さないと社会的にも色々と良くないよね…。
はぁ、プレッシャー…」
「名前なら大丈夫だ。
お互い初めだから俺もカバーは出来ないかも知れないが…何か出来る事があれば声を掛けてくれ。
折角 同じ場所にいるからな」
「風丸君…ありがとう。
私も泣き言ばっか言ってられないね、頑張るよ」
「あぁ、お互い精一杯やろう。でも無理はするなよ」
「うん」
「ならよし」
「…」
「? 何だ?」
「…その作業着にその台詞、風丸君 何だかバリバリ肉体労働するベテランさんみたい。
制服パワー、恐るべし…」
「それはちょっと、俺には分からない感覚だな…」

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