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キャラポス私服(西蔭、不動、アフロディ、灰崎)

■見つめ見つめられ(西蔭)

「(あっ西蔭君だ…。図書館まで来て勉強なんて、サッカー部もやってるのに偉いなぁ)」
「…」
「(何を選んでるんだろ…?…『お猿でも分かる数学』??す、凄いの読むなぁ!!?
…あっ、戻した…そうだよね、西蔭君は授業頑張ってるしさすがに簡単すぎたんだろうな…)」
「…」
「(あぁ、駄目だ…、私も本探しに来たのに西蔭君を観察して終わってしまう…。
自分の用事に集中しよう。…えーっと、えーっとこの辺りの棚の上…)
あっ…
(あった…けど棚高い!と、届かないよぉ…)むむ…っはぁ、やっぱり無理…」
「―――おい、名字」
「ぴゃっ!!?」
「…図書館だぞ、デカイ声も奇声も出すな」
「ご、ゴメンね驚いちゃって…」
「…、いや、俺も急に声をかけて悪かったな」
「ううん、大丈夫。…沢山借りるんだね、読みやすそうな本は見つかった?」
「あぁ、取り敢えずはな。お前は…取れないのか」
「背伸びしても箸にも棒にもかからないんだよね…恥ずかしい…。脚立探して来なきゃ」
「必要ない。…赤い背表紙のコレだろう、ほら」
「えっ…あ、ありがとう!助かったよ」
「礼を言われる程の事ではない。脚立を探す時間が省けただろう…時間は有効に使え」
「うん。でもよく分かったね!」
「…何となくだ(始終見ていたとは口が裂けても言えない…)」




■ファーストフードの服装(不動)

「わぁ、イカしたファッションしてるなと思ったら不動君だった」
「あ?…名字かよ。何か用…って何だお前その恰好」
「姉の成人式の前撮りついでに家族写真撮って来た帰りです〜。変?」
「ファーストフードに来る格好ではねえな」
「まぁそれは確かに。でも『後は自由にして良いよ』って言われたから、まず空腹を満たそうかなって」
「本能に忠実すぎんだろ…家で着替えてから食いに来いよ」
「食欲は人間の三大欲求だよ?そんな何ステップも踏んでられないよ…
 私は今!食べたいの〜!!それに家帰ったら出る気無くなるしね」
「無精者じゃねぇか…ま、分からなくもねぇケド」
「でしょう?そんな訳で隣失礼します〜。
 あ、チキンとサラダいつも食べきれないから半分あげる」
「そりゃどーも。っつーか多いなら頼まなきゃいいだろ」
「美味しいから数口ずつくらいは食べたいんだよねぇ。良いじゃない、流行りのシェアハピ☆」
「残飯処理」
「何か仰いました?」
「いーや別にィ?ソースとか飛ばしてその服汚すなよ、名字チャン」




■テラス席でコーヒーを(アフロディ)
「…すまない、相席しても構わないかな」
「あ、どうぞ…って照美君だ。誰かと思っちゃったよ」
「やあ、名前。こんな所で会うなんて奇遇だね」
「友達と待ち合わせしてたのに寝坊したって言うから時間潰ししてるの。
 でも照美君ってこういうチェーン店のイメージ無かったなぁ、お洒落な純喫茶とかが似合いそう」
「名前を見かけたから声をかけるついでに買ってみたんだ。
 でも香りも良いし、なかなか美味しいね」
「そうそう、結構こだわってるらしいの。私も他の所よりよく来るかな」
「贔屓にしているのか、そのケーキもお気に入りかな?」
「うん、アップルパイ好きなんだ〜。何個でも食べられそう…」
「虫歯にならないようにね」
「(太るよって言わないのが照美君…)気を付けます…」
「後は…そうだな」
「?」
「暖冬で天気が良いとはいえテラス席は風が冷たい…
 君の友達が来るまでだけでも、僕の上着を使って。体を冷やさないようにね」




■同伴者 兼 荷物持ち(灰崎)

「…名字…、さん」
「ん?あれ、灰崎君だ!はろー相変わらず敬称慣れないねぇ」
「アンタこんな所で何やってんだ…その景品の山、ゲーセン潰しに来たのか?」
「やだぁコインスロットでたまたま当たって交換したんだよ。
 灰崎君も何かいる?このくまちゃんとかどう?」
「イラネー」
「後ねぇ、もうちょっと行けるかなぁと思ったんだけど、
 店員さんがもう景品ないからコレどうぞってフードコートのチケットくれた」
「締め出されてんじゃねーか!」
「やっぱりそうかなぁ…。ふぅ、暇潰しって難しいね。灰崎君は今からここで遊ぶの?
 いかにもゲーセンに入り浸ってそうな格好キメてるね!!」
「うるせぇよ、行く気だったが止めた。アンタが入った後じゃ大したもん残ってなさそうだしな。適当にぶらつく」
「えぇ…それはすみませんなぁ…。
 んー…じゃあ、お詫びにこのチケットでご飯でも食べる?」
「…、…」
「(素直な反応だなぁ…)男の子だしお腹空くもんね。遠慮しないで良いよ〜、ハイ」
「は?アンタも行くんだろ」
「私はいいや、こんな大荷物持って行けないし。灰崎君行ってらっしゃいな」
「っはぁ…本当 計画性ねぇな。オイ、そのデカイくま寄越せ。それがなくなりゃマシだろ」
「え?もらってくれるの?やったー」
「持つだけだ、飯食い終わったら突き返してやる。…オラ、さっさと行くぞ」




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