7.誰もがみんな





「ただいま〜。」


ユチョンが玄関に入ると、そこにあると予想していたユノとジュンスの靴はなっかった。

意外と飲み会が長引いている。そのことにユチョンは少し安心した。

とりあえず、携帯もなってない、先に二人も帰ってないということは、ユナさんとユチョンが消えたことは大騒ぎにはなっていないということだ。

ユチョンは少し頭の中を整理するためにも、一息つくためにリビングへいき、コップに乱暴に注いだ水を喉の奥へ一気に流し込んだ。



「あれ?飲み会もう終わったのか?」


ちょうど、リビングでパソコンをいじっていたジェジュンがユチョンのほうへ顔を上げる。



「ジェジュン、帰ってたの?」

「うん、一応実家には帰ってきたけど、明日早いからこっちで寝るよ。」


ジェジュンとチャンミンは今日は一日スケジュールが入っていないため、それぞれ実家に帰っていたのだ。


「そっか。ユノとジュンスは?」

「知らない。ユチョンは一緒じゃなかったのか?」

「ちょっとね。たぶんもう少しで帰ってくるっしょ。」


ユチョンはキッチンでコップを軽く流し、そのままジェジュンの向かいの席に座ると同時に息を吐き出した。


「お疲れ様。どうだった?」

「撮影?うまくいったよ〜」


ユチョンの言葉と同時に玄関の扉が乱暴に開かれ、バタバタと足音が近づいてくる。

確認しなくてもジュンスだということはわかっていた。



「ユチョン!!!どこに行ってたのさ!ユナも一緒だったのかよ?」


車を降りてから走ってきたんだろう。

ジュンスは外の冷気をまとったまま、少し頬を赤らめ、歩いてきた勢いのままでユチョンに顔を近づけた。



「ああ、ちょっといろいろあって。」

「い、いろいろってなんだよ!」


「ユナさんの…本人に聞けよ。もう、家に帰ってるから。」

「な、な、何だよユチョン!!」



ユチョンも先ほどの出来事で、混乱をしていた。

頭の整理もできていない状態で今のジュンスの相手をするのが億劫になり、「悪い。寝る。」そう伝えただけでユチョンは部屋に入っていった。





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