マネージャーのヒョンの指示に従い、少しスケジュール調整が行われた。
数日間サボっていたこともあり、俺には怒涛のスケジュールが待っていた。
でもユナさんと一緒のスケジュールはなかった。
あの番組も、すぐ代役としてジェジュンヒョンが参加することとなり、そのままレギュラーとなった。
俺はあれ以来、連絡できずにいた。
あの電話の瞬間はユナさんに伝えないとという気持ちでいっぱいだったけど、少し時間が経ち冷静になって考えると、今更、過去のあの時のことを掘り返してどうするという思いも浮かんできた。
過去よりも・・・
今だって連絡が取れていないのに。
いくつか持っていた携帯電話。
今回のことでユナさんと俺が何度か会っていたことがマネージャーの耳に入り、きつく念を押されたのだ。
『当分会うな。また相手の男に逆恨みされたらどうするんだ。』
そういってマネージャーのヒョンは俺の携帯からユナさんの番号を消した。
ジュンスに聞けばいいのだが、ジュンスのことを考えるとまた、胸が痛み聞くことはできない。
日に何度も携帯を開き番号を思い出そうとしてみる。
現代病だ。家の番号と自分の携帯番号ぐらいしか覚えてない。
俺は携帯を開いては閉じ、開いては閉じを繰り返していた。
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