19ACUTE 最終話
【19 NOTE 】








紅茶っておいしいですよね。






そういえば連載でブラッドと夢主のお茶会話かいてないなぁ。。。






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僕は必死に走った。


早く、速くと願いながら。



廊下の先に、政務室の扉が開いていて、何人かの人だかりがみえた。


「リナリー様!。アリス様がっ・・・・・・」


その人だかりは、いつか見たことの有る顔なしで、塔の作業員だった。


『アリス!!』


扉の前につくと、今にも泣き出しそうなアリスが捕らえられていた。


あとから3人が追いつく。


「大丈夫よ。何もされていないもの」


首にナイフを突きつけられているというのに、アリスは冷静だ。


僕たちを心配させないように強がっていることがまるわかりだ。


(こういうときは、僕にたよってもいいのに)


ぼくは・・・・・・アリスから離れていかない。


絶対に。


__カチ。


また、時計の秒針が進む音がした。


どこかで聞いたことのある音。


だが、今はそんな場合ではない。


状況を整理する。


部屋の入り口には、僕と夢魔と猫、そしてトカゲがいる。


アリスは部屋の中央で、男二人に捕らえられ左右にナイフが突きつけられている状態。


あとは部屋のすみに、敵が2人。


へやの外には、塔の仲間が待機している。


アリスを人質にとられている以上、だれも動けやしない。


急いで部屋から出てきたため、持ってきたカードは占いのカード。


シャドウとミラーだけだ。


(僕は本当に無力だ。なんて馬鹿なんだろう)


「リナリー」


振り向けば、そこには優しく微笑んだナイトメアがいた。


いつも閉ざしているはずの思考がよまれている。


それほどに僕は弱っている。


先ほどからの戦闘で、魔力の消費量は多く、ブラッドからの魔力供給が無い。


今、魔法を発動してもちゃんと動くかどうかだ。


すると、奥の部屋から先ほどの主将があらわれた。


「みなさん。お集まりくださってありがとうございます。


これから、記念すべき第一回の余所者の処刑を開始いたします」


__パチン。


女が指をならした瞬間、覆面の敵は僕らを囲い、身動きがとれない状況になった。


「ふふ。いくら役持ちであろうと、この程度ですか」


女が笑う。


そんなこと無い。


今、ブラッドがいればっ。


「さようなら。アリスリデル__」


アリスを捕らえていたナイフが、横に動く。





_______。
  

うそだ。


僕は。


僕は、アリスを守るために……


__カチ。


カチ・・・。


カチッ。


そんなこと・・・・・・させないわ。




『醒克魔法、ミラープリズン発動。』


『__我に従え。』


その名の通り、ミラーの反射で、ナイフが弾かれ、敵は崩れ落ちた。


だが、反射したものは、いくら力で捻じ曲げようと自然や重力には逆らえない。


その代償として、数秒でナイフは元の位置に_____戻る。


『アリス伏せて!!』




___グサッ。




だんだん音が鈍くなる。


「リナリー」と泣きさけぶアリスの顔もぼやけてきた。


体は生暖かく、赤黒いものに染まっている。


もう、アリスの声はきこえないのに、


なぜだか、時計の動く音だけが、耳に残っていた。





〜 ラヴィノーツ END 〜




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〜あとがき〜

やぁっと完結です。
長い道のりでした。
20noteは、最終話の解説になります。
感想や、物語についての質問等は、ポストへおねがいしますね。
次回からは、クロックワールドの更新に切り替わります!
おたのしみに!

〜まゆら〜
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