占花
凍りついた
神様の落描きを撫でるの
薬指で
切り抜いた約束を唱えて
夜
月を漕いだ
夜
愛しい夢を旅に出させ
花の色 ほろほろ
薄くれないに透けた日々が
隠れてたシナリオを
目覚めさせる
通り過ぎた
神様の鼻歌を辿るの
窓に積もる
便りの数なら忘れていい
夜
時計もない
夜
月を漕いだ
篝火冷めて筆を置いた
蒼い影 くらくら
言葉少なに追う季節は
此処にない結末を
急かすように
夜
時計もない
夜
花の色 ほろほろ
夜
月を漕いだ
夜
蒼い影 くらくら
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