占花



凍りついた
神様の落描きを撫でるの

薬指で
切り抜いた約束を唱えて


月を漕いだ


愛しい夢を旅に出させ
花の色 ほろほろ
薄くれないに透けた日々が
隠れてたシナリオを
目覚めさせる

通り過ぎた
神様の鼻歌を辿るの

窓に積もる
便りの数なら忘れていい


時計もない

月を漕いだ

篝火冷めて筆を置いた
蒼い影 くらくら
言葉少なに追う季節は
此処にない結末を
急かすように


時計もない

花の色 ほろほろ

月を漕いだ

蒼い影 くらくら



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