世界観



仮想幻想都市アルカ


とある少女の精神世界。
それは幻でありながら確かに存在しており、けれどもやはり実体のない異世界。

都市全体が大きな空中庭園。
一見すれば美しい世界だが空はアルカを広くドーム型に覆う硝子で出来ており、都市の果てまで歩けども此処を出ることは出来ない。

外観としては罅だらけの白い石畳、結晶のようなものが所々にある。
遥か高みまで続くだけの螺旋階段や透き通った塔など、何のためにあるのか解らないものが多い。

また石畳の罅からは時々水が見える。理由は解らないが魚の影も見えるため、アルカの下は湖なのかも知れない。
その地下には謎の水晶の城が沈んでいるという話だが、想像主である少女以外は誰一人、真実は解らない。

また季節の概念がなく、天候は常に晴れか雨。
時間は朝・昼・夜の大まかな3つで区切られているだけで、想像主である彼女の気分によっては、朝の次が夜だったり夜ばかりが続いたりということも珍しくない。


アルカのすべてはたったひとりの想像主のためにある楽園であり、けれど時として現実をも蝕む大きな幻想である。




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