屋根の上の図書館
やねのうえのとしょかん
空想巡業にある建物の屋根の上を渡り歩く、移動図書館。先の折れた三角帽子を被った、薄い鉄の人形が管理しており、返却期限は定められていない。
訪問や撤退は突然であり、彼は声を持たないため挨拶もないが、蔵書は彼に背負えるだけという限りがあるため、屋根への負荷を問題視する声はないようだ。
住民の中には彼が滞在中であることを、「屋根の上の恋人が来ている」などと言い表す者も少なくない。
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