街道1959

西へ向かう道程で砂を固めたオブジェの並ぶ街道を通った。1959と書かれた看板がいくつも立っていたので街道1959と名づけたが、それが名前であるのかは定かでない。
オブジェは主に馬と太陽の形を作っていて、この辺りは緑の少ないことも手伝ってか、砂漠のような雰囲気がある。気温は高めだが、至って穏やかな範囲だ。そこだけ違って助かった。

砂のオブジェを砂像と呼ぶことにして、街道を進んだ。先へ行けば西にある鉱山の国、ノーラッドへ辿り着けると聞いたが、街道は果てしなく思えるほどに長い。細くなって、最後には点に見える緩やかな斜面の道の向こうに、ぼんやりと山が見える。あれがノーラッドだろうか。



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