来週に行われる立海との合同合宿。
詳しい日程事項を説明して、最後俺が質問がないかと問うと。

「跡部、このマネージャーって誰のことだよ?」

岳人の声で、隅に書いてあったメンバー表の中にマネージャーの文字が書いてあることが皆にも分かったらしい。
(一部を除いて)静かだった部室内が、すこしざわめいた。

「氷帝テニス部にマネなんていねーだろ?」

「せやなぁ…宍戸の言う通りやで?跡部。しかもマネージャーの名前書いてへんやん」

忍足が言ったとおり、まだマネージャーの氏名欄は空白だ。
もちろん、いないわけではない。

「まだ、マネージャー候補と交渉中だ」

「え、マネージャー候補の女の子いるんですか?初耳ですけど」

「長太郎、女とは限らねぇだろ?」

「あ、そうですね、宍戸さん」


「でもどうせなら可愛い女の子がいいよな!」

「せやなぁ…男ばっかりの合宿いうのもムサくて嫌かもしれへん」

わいわい騒ぐ新レギュラー候補を目で黙らせて、俺は口を開いた。


「マネージャーには、高等部2年の久々知に頼む予定だ」




マネージャーを入れてほしいと頼んできたのは、立海側だった。
曰く、立海のマネージャー一人では、とても世話しきれないからだという。
立海のテニス部にマネージャーがいると聞いていなかったが、幸村がいうのだから本当のことだろう。
氷帝と同じ実力主義の立海で、幸村は2年ながら部長になったそうだ。

いつの間にマネージャーをいれたのか、と思いながら、了承の旨を返信した。
問題は、こちら側でマネージャーを用意できるか、という所だ。

一度やったマネージャーのオーディションは、とてもじゃないがもう一度やろうと思える結果にはならなかった。
男子マネージャー、というのも、立海側が女子の為やめてほしいと幸村からの要望がきている。

となると、俺には当ては一人しかいなかった。
携帯をしまい、俺は彼女がいるであろう母屋のリビングへ向かった。

たしか、今日は俺の母親との約束があったはずだ。





    


似非キャラですみません…テニス難しい…!







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