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「どう思います?あの人昨日書類全部私に押し付けてまた後処理めんどくさい事ばっかするんですけど?あの人アメリカンだから銃ぶっ放すしバレなきゃいいみたいな顔してんですけど?日本の警察と違って犯人傷物にするし?久々の休みでスイーツめぐりしてたら急に車に押し込まれてそのままカーチェイスし始めて?スマホにヒビ入るし?それ自己負担になるし?流石に文句言おうとしたら急にポエマーになるし?ねぇどう思います安室さん!?」

「FBIはブラックですね捕まえましょう!」

「イェァ!!」


FBIに入る前から命に危険があることは百も承知だったが、上司のせいで命に危険があるとは聞いてない。今までカーチェイスだけで三途の川を何度見たことか。遠くでおばあちゃんが手を振っているのはもう見慣れた。そろそろ三途の川にユーモアさを取り入れてほしいくらいだ。

カウンターでハムサンドとココアを飲みながら安室さんと話すのは数週間に一度。唯一の愚痴り場所である。安室さんが公安という事はもちろん知っている。だがFBIである上司の事を話しに来ている。意気投合してしまうからしょうがない。


「一回でいいから殴りたい…そうしないと死んでも死にきれない…」

「良いパンチの仕方今度教えましょうか?一緒に同じ目標を追いかければ高め合えますし、ね?」

「いいんですか!?」


神がここにいた…。
お互い忙しいが2人とも空いてる日を話し合い、その結果二週間後になった。


「これを楽しみに二週間頑張れます」

「私もです!よっしゃ!打倒赤井秀い…」


視線を感じて大きな窓に目を向けると隈が酷い人がいた。言わずもがな私の上司である。二度見してしまったが、黒い笑みを向けていたのは見てなかった事にしよう。


「……」


だがすぐに店の中に入ってきて一直線にこちらへ早歩きできた。そして肩に手を置かれた。あっ…これはしにますね。


「安室くん、世話になったな」

「彼女の肩から手を離しては?嫌がってますよ」

「そうなのか?みおう」

「いたいいたい、痛いっす」

「赤井ィ…パワハラは許さないぞ…!!あとお前は出禁だからな!!」


肩に力こもってんだけど。ミシミシいってんだけど。そろそろ肩しぬ。


「だそうだ、帰るぞ」

「お前だけ出禁なんだ…ですよ!!」


そんなんで大丈夫か公安と思ったが相手が赤井さんなので安室さんに同情する。わかる。わかり哲也。
上からの視線がそろそろ痛いのでお金を置くと頭を鷲掴みされて店をでた。そして助手席に押し込まれた。


「随分と日本の警察と仲が良いんだな」

「イエトンデモナイ」

「安心しろ…二週間後は仕事を入れておいた」

「ウィッス」

「カーチェイスがお気に召したらしいな」

「ハハッ…ソウデスネ」

「なら良かった」




その後めちゃくちゃカーチェイスして頭打った。










上司こわい




FBIな子と上司と安室な公安。後悔ない。脳内設定では夢主ちゃんはボスが大好き







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