簡単な罠(サソリ)

旦那の転ぶところが見てみたい｡


ふとそう思った｡これはやるしかない、やらなきゃ女が廃る!!!!



｢ここに、紐をっと････｣


おし、完璧ふふふ
あとはここを旦那が通るのを待つだけ！

ってこんなのに旦那引っかかんのか？
まいっか。


―10分後


｢(遅い、)｣


いつもこの時間帯に通るのに･･･


あ、来た!!!!
わくわくわくわく


｢ん？そこに誰かいんのか？｣


｢？！ギクッ｣



｢ぽてこ･･･？｣


なぜバレた？！


｢や、やっほー旦那！｣


｢そんなとこでなにしてんだ。｣


｢旦那のこと待ってたんだよ！｣


｢ふーん｣


｢あのさ、そこの上に、紙飛行機刺さっちゃって、私じゃと取れないから、取ってもらってもいい？｣


｢･･･そんなの見当たらねーけど｣


｢近くまで行かないとわかんないの｣


いけ、そんままいけ！それゆけ！それゆけ旦那！


｢どこだ―――｣


ビッターーーーンッ


｢････まじか｣


｢････てんめぇ｣


や、ぶぇ････


｢あ、あのね、まさか本当にこんな簡単なのに引っかかると思ってなくて、｣



｢ぽてこケンカうってんのか、あ？｣


あ、逆に引き金を引いてしまった。殺される


｢いやまじすんません、本当に申し訳ないです、本当殺さないで!!!!!!!｣


｢最後が本音だろ。｣


｢本当ごめんなさ、ぷっ、本当にごめんなさい!!!!｣


｢･･･今笑ったよな？｣


｢そんなことないですよ!こんな時に笑うほど　ふふっ　私バカじゃない!!!!｣


｢････ぶっ殺す｣


目が本気だよこの人!!!やばいよ!!!私を生贄になにか召喚する気だよ!!!


｢生贄は嫌だ！もう、なんでもします。本気です、これ、割と本気｣


｢今までの嘘だったってことか？おい、｣


｢いえ、すべて本当のことでござる｣


｢なめてんのか、ま、なんでも言うこと聞くなら許してあげなくもない。｣


｢本当？！よかったぁああああ！じゃ。｣


｢ふざけんな、まだなんも言ってねぇ｡｣


｢だって嫌な予感しかしないもん｣


絶対､奴隷とかパシリとか犬とか猫とか兎とかだし


｢俺の女になれ｣


一瞬自分の耳を疑った


｢え？なにそれ冗談やめてよ、｣


私、旦那のこと好きなのに、


｢なんでも聞くっつったのはお前だろ？｣


｢････やだ、｣


｢･･････｣


｢本当なら、それは普通にいってほしい、かも･･･お願いは別に聞く････｣


そんなお願いなんかで言わないでそれはちゃんと言って欲しい


｢･･･はぁ、仕方ねぇな。俺と付き合え、そんで離れんな。｣


｢････やだ!!!!｣


｢はぁ？！｣


｢なんて嘘、大好きだよ旦那｣


赤い顔を見られないようにそっぽ向く


｢････顔赤いぞ｣


｢旦那もね、｣

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