4 空白の一年 [ 4/27 ]



人生で得た始めての信頼し尊敬し何でもいい合える先輩。当然相手もそう思ってると奇妙な友情の様なものを感じといたら、突然相手から何も相談もなしに『お前と行動すんの止めるわ』と言われ、誤解とはいえ相手を殺しそうになってから理由を言われる。これ堪えられたバニーやばい……どうかんがえても空白…いや、暗黒の一年間に一悶着あった。


 バーナビーは『秘密事』に嫌に敏感になってしまっっていた。理由はいわずも分かる。彼が、何も言ってくれず鈍感な自分は彼を攻め、最終的には生死を彷徨わせてしまった。完全なトラウマ状態だ。しかし、バーナビーは彼を攻めることができなかった。秘密にしたいことがある気持ちも分かるからこそ上手く気持ちを言えない。喧嘩の仕方はわかっても仲直りを知らない。そして、どこまでも鈍感な虎徹はバーナビーの悩みに気づいてやれなかった。
モヤモヤな正体は、最初は悲しみだったが怒りと失望に変わる。自分のことしか考えない虎徹への怒りや、自分をまだ認めてくれてない同等であると認識されてない歯痒さ。あまりに自分の思いばっかり突っ走ってイライラしはじめる。そんな気持ちを振り切るものが今のバーナビーにはない。20年、復讐だけを思って過ごしてきた。その全てがなくなると、途端にバーナビーの心はポッカリとあいてしまった。入ってくるのは虎徹へのやりきれない思いだけ。
 しかし、自分を捨て身勝手な行動ばっかりしてた『元』相棒には、あふれんばかりのものが残ってる。最近ではHERO仲間とも一切連絡をたってしまった自分とは違い、虎徹は交友を続けてる、地元に仲間もいる、親も、家族も、虎徹は趣味もあるし、夢もある。一向に自分だけが前が見えない。
どうしようもなくなっても結局自分が相談できる相手なんて虎徹しかいないのが、それまた腹立たしくて、丁度かかってきた虎徹からの電話に食ってかかったら言い合いになってしまう。
『貴方には何でもあるから、僕の気持ちは分からないだろ!!』
もう自分の感情をコントロールすることはバーナビーにできなかった。叫んで電話切った後に自分が泣いてる事に気づく。
虎徹からしてみたら、いきなり後輩に喧嘩売られ言い返したら、いきなり泣き出したって感じで、あいつ疲れてんのか?と思い、HERO仲間に話したら口を揃えて『連絡が取れない』という。
あれ?おかしいな?いくら鈍感な虎徹でもそう思わざるおえなった。あいつ仕事も何もやってないの?
流石に心配になって、虎徹はバーナビーの自宅を訪れる。

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