「レイ、ヴンさん…」
「どうしたの?声なんか震わせて」

状況が把握出来ていなかったレイヴンはいつもの調子でアルエに近付いたが、アルエが持っている写真立てを見て黙り込んだ。

「誰ですか、これ」

私と似ている、と今は口には出さなかった。

「それ、ね…」

レイヴンは見られてしまったかと苦笑を洩らす。
まさか、よりによってあの写真を。


――酔っ払ったアルエちゃんにあれを着せたら驚くほど似合ってたからな…。

後で怒られなきゃ良いけど。




余談だが、レイヴンの嫌な予感は的中することで有名だそうだ。



Vicarious victimNGパターン

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