「怖がらなくて良い、恥ずかしい事じゃない」
「やっ、はしたないです…っ」
「恥じらう姿も可愛いが、たまには晒け出したらどうだ?」

と、律動を先程より強弱を付け、穿つとびくりとアルエの背中が反る。

「…イきなさい」

シュヴァーンの声に応えるように、アルエはシュヴァーンにしがみつくと、二、三度身体を震わせたが、途端に力を落としシュヴァーンに凭れる。




「お前たち、一体何をしている?」

突然背後にどす黒いオーラを感じ取ったかと思うと、明らかに不機嫌そうな低い声が辺りに響き渡る。

「か、閣下…っ」
「ほう?女とうつつをぬかしていたか」

ぶちり、と血管か何かが切れたような音がしたが、気のせいではないだろう。

「舞い飛べ、聖剣」
「舞茸政権!?」
「舞い飛べだ、馬鹿者!」


――私は一体どうすれば良いのでしょう…。


一人放置されたアルエはひっそりと溜め息を吐きながら血みどろな戦いを繰り広げている二人の男を遠巻きに眺めていた。



優しさNGパターン

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